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私がお願いすると三橋くんは私を更に近づけ、私の顔の横に自分の顔を置いていった。
「…Aちゃん、俺は役だけじゃ我慢できねぇかもしれない…よかったら、このままつきあ…グホッ!!!!」
三橋くんが話すのを制止するかのように顔面に一発入れる伊藤くん。
「何ふざけたこといってんだ三橋」
「いたうくぅぅぅん!!!?いったぁいでしょがァァッ!!?!!???加減!!!加減ってやつ知ってる???知らないの!!?!?!?人の気持ちわかんないかなァァァ!!!!!?!??!」
痛そう……
伊藤くんに怒鳴る三橋くんの鼻が赤く腫れている。
ズキズキしそう……
確かにびっくりしたけど、
これじゃ三橋くんも可哀想だな…
『三橋くん、鼻真っ赤…大丈夫……?』
伊藤くんと三橋くんがまだ揉めてるけど、
心配になって声をかける。
すると二人は少し驚いた顔をした。
しかし三橋くんはすぐに ニッ と歯を出して笑った。
「んー、いたうくん加減知らないからサァー?痛いけど、大丈夫っちゃダイジョーブよ、こんなの」
先程までふざけていたのを忘れるほどの素敵な笑顔。
あ〜これは赤坂さんも好きになっちゃうな…
納得の表情である。
私に心配させないようにおちゃらけつつ、安心させてくれる。
実は私三橋くんが好きなんじゃ…?
そう思うくらい、 とくとく と心臓が鼓動していた。
「ちょ、Aさん!!?気を確かに!!!」
少し頬を染めて何も言えなくなる私に、
谷川くんが焦ったように声をかける。
「そ、そうだよAちゃん!!三橋だよこいつ!!!軟高一の卑怯者だから!!!!」
続けて伊藤くんまで焦ったように私に声をかけた。
『や…ち、違います……!!』
語彙されてはいけないと急いで否定する。
「え〜ナニィAちゃん!!?もしかしてぼくちんに惚れちゃッタ……!!?!?」
私の隣でめちゃくちゃにやにやしながら様子を伺ってくる赤鼻の三橋くん。
く、悔しい………
こんなところ今井さんに見られたらめちゃくちゃ怒るんだろうなぁ……
なんて思う。
あ、でも今井さん…
今はあの"明美"さんに気があるんだもんね……
何かにつけて
" 今井さん "
が出てきてしまう自分にうんざりした。
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そらは - これの続きは無いのですか😭 (2022年12月7日 7時) (レス) @page31 id: a8208b3b07 (このIDを非表示/違反報告)
アズ(プロフ) - 続き楽しみに待ってます! (2019年8月10日 17時) (レス) id: fa1c49ec5b (このIDを非表示/違反報告)
すりそ(プロフ) - レスカさん» レスカさんこんばんは!体調崩されているのですね><実は私も最近風邪気味です^^;体調を崩しやすい季節ですから、体調管理を徹底しなければ…ですね笑嬉しいお言葉ありがとうございます!応援を励みに頑張ります! (2019年1月6日 1時) (レス) id: 331790178d (このIDを非表示/違反報告)
レスカ - どうも!またまた、レスカです!今、風邪をひいているのですが、薬よりも、この小説を読む方がとても元気になれます。前にも書きましたが、これからも頑張ってください!!!!! (2019年1月4日 9時) (レス) id: 27a3907972 (このIDを非表示/違反報告)
すりそ(プロフ) - みかどさん» 初めまして、コメントありがとうございます!今井さん、結構お茶目でやらかしますからね笑この小説がこんなにのほほんとしているのは今井さんのおかげです!今後もぜひよろしくおねがいします^^ (2019年1月1日 2時) (レス) id: 331790178d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すりそ | 作成日時:2018年12月20日 23時