茶店でレスカ、ご一緒に。2

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その後二人にこっぴどく叱られた三橋くんは、顔を傷だらけにして作戦を練っていた。




「これはもう、Aちゃんに彼氏ができた〜ってベタなやつしかねぇだろ」



厄介そうな顔をしつつも、伊藤くんが提案する。


その案を聞いた直後、
キリッ とする三橋くん。




「…それじゃあ…彼氏役は………」



日も当たっていないのに、窓の方を見ながら手で光を遮るような仕草をする三橋くん。
手を少し動かし、眩しそうにしたあと、机に手をつき身を乗り出した。







「………オレ…かな………」




「いや、どちらかといえば谷川だろ。Aちゃんと仲良いし、なんか良い感じしねぇ？」




三橋くんに被せるようにいう伊藤くん。




「ナニィィィィ！！！！？？？」



そういわれて前歯をむき出しにして威嚇する三橋くん。



指名された本人、谷川くんは驚いた顔をしたあと少し申し訳なさそうな顔をした。





「いやぁ…俺なんかがAさんの彼氏とか……ないっすよねェ！Aさん！」




Aさん絶対嫌っすよォ

なんて言いながら頭を掻く谷川くん。



どうやら私に気を使ってくれているようだった。





『ううん、全然嫌じゃないよ！でも谷川くん、あとあと今井さんと居づらくならない…？大丈夫かな…』





そう、作戦の最中はいいものの、
後々騙していたってバレたら谷川くん、今井さんから避けられてしまうのでは…と少し心配していた。


今井さんのことだからそんなことはないかもしれないけど……




「あ〜…確かに今井さんにめっちゃ怒られそうっすね…Aさんの彼氏とか……」





…？

なんだか谷川くん、私と違うことを心配してる……？




よくわからなくて考えていると、急に横から肩を抱かれた。






「ってことは、Aちゃんの彼氏は俺様だな……！！」




三橋くんがニコニコしながら私の肩を抱いたのだ。





「まあ確かに三橋なら、後々ボコされても問題ねぇし、心配することもすくねぇなぁ……」



伊藤くんが不服そうにそういった。



『三橋くんなら強いし、同じ学校だしあり得るね…三橋くん、嫌じゃなかったらお願いできる……？』



三橋くんには迷惑かけるけど、
お願いするしかないかな…

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