茶店でレスカ、ご一緒に。2

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今井さんの鼻血事件の後、
普通に看病をしてもらい、おかげさまで体調も随分良くなっていた。


その後しばらくして二人は帰り、
騒がしかった部屋が急に静まり返ってしまった。


そのあとはもう記憶にないので、
すぐ寝てしまったんだと思う。



次、今井さんと谷川くんに会ったらお礼を言わなければならない。




二人には感謝してばかりだな…








あまり考え込むことが日頃からなかったので、良い機会だと思い布団にくるまりながら色々考えていた。






高校に入学して、
楽しいことは何もなかった。


朝起きて、登校して、
授業を受けて、下校して…

ただ同じ日々の繰り返し。


たしかに、
千夏と話したり、放課後遊ぶのは楽しかったけど…

千夏は忙しいから、
私みたいな暇人と一緒にいれる時間は僅かだった。


地味臭くてまぶいわけでもない私にとって、

" 青 春 "


という二文字は、程遠過ぎた。



転校生が来た って騒ぎになった時も、
私は他クラスだから とあまり興味を示さなかった。



でも実際、三橋くんや伊藤くんはとっても面白くて、優しかった。


もっと早く話しかけてれば良かったなぁ…




思えばあの時、私が職員室にいなければ未だに三橋くんたちと面識を持つことはなかったのだ。



もっといえば、職員室に行く理由…



椋木先生に今井さんのことを相談してなければ……




今井さんにあの日出会っていなければ……









嗚呼、運命って不思議ね。

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