69 imai ページ22
「……それで…」
俺は理子さんのお家でお茶をいただきながら、症状を話す。
すると理子さんは心配そうに、
俺に問いかけた。
「それはいつぐらいからなの…?もしかしたら原因があるのかも…」
原因…?
確か、あれは……
Aさんが誰かと付き合うのが嫌な理由を考えていて……
三橋と付き合ってるんだって思い出したあたり……
理子さんに伝えれば、
理子さんは理子さんで取り乱していた。
「し、白浜さんと三ちゃんが……っ!!?!?」
「…ええ」
理子さんはしばし考え込むと、
なるほど…
と一人納得していた。
「……?」
そしてゆっくりと口を開いた。
「ねぇ、今井さん?それ、きっと恋よ。」
「コイ……?」
コイ……?
俺、鯉なんて食ったかな………
「そう。今井さんは、白浜さんのことが好きなの!」
スキ……???
_ドキッ
嗚呼、まただ。
今度は苦しいんじゃなくて、
体が熱くなる感じ……
それでいて、めちゃくちゃドキドキうるさくなった。
「や、俺は…理子さんが」
理子さんは ニコッ と笑って俺にいう。
「ううん。私への好きとはまた別よ。」
…?
どういうことだ……
俺にはよくわからん……
「簡単に言うと…そうね……」
理子さんは少し考えて ハッ と何か閃いたような素振りをした。
「私も三ちゃんといると、ドキドキしたり、ズキッて胸が痛くなるのよ?…三ちゃんが好きなの。」
そう呟く理子さんの顔は、
少し色付き、愛おしそうに手元を見ていた。
……そうか、
これが " 恋 " なのか。
Aさんのことを常に考えてしまって、
Aさんといると楽しくて、
Aさんがいないと悲しい…
そうか…理子さんもこう……
「…今井さん、わかった?」
もちろん。
「ええ、完璧です…」
理子さんは ふふっ と笑って俺にいった。
「それじゃ、今すぐ会いに行かなきゃ!三ちゃんなんかに取られちゃダメよ!!」
そういって俺の背中を押す理子さん。
俺は靴を履き、商店街に向かった。
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そらは - これの続きは無いのですか😭 (2022年12月7日 7時) (レス) @page31 id: a8208b3b07 (このIDを非表示/違反報告)
アズ(プロフ) - 続き楽しみに待ってます! (2019年8月10日 17時) (レス) id: fa1c49ec5b (このIDを非表示/違反報告)
すりそ(プロフ) - レスカさん» レスカさんこんばんは!体調崩されているのですね><実は私も最近風邪気味です^^;体調を崩しやすい季節ですから、体調管理を徹底しなければ…ですね笑嬉しいお言葉ありがとうございます!応援を励みに頑張ります! (2019年1月6日 1時) (レス) id: 331790178d (このIDを非表示/違反報告)
レスカ - どうも!またまた、レスカです!今、風邪をひいているのですが、薬よりも、この小説を読む方がとても元気になれます。前にも書きましたが、これからも頑張ってください!!!!! (2019年1月4日 9時) (レス) id: 27a3907972 (このIDを非表示/違反報告)
すりそ(プロフ) - みかどさん» 初めまして、コメントありがとうございます!今井さん、結構お茶目でやらかしますからね笑この小説がこんなにのほほんとしているのは今井さんのおかげです!今後もぜひよろしくおねがいします^^ (2019年1月1日 2時) (レス) id: 331790178d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すりそ | 作成日時:2018年12月20日 23時