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「Aさん?」









今井さんに私の名前が呼ばれた。



三橋くんは立ち止まり、今井さんの方を向く。



私もつられて歩みを止め、地面を見て挨拶する。






『…お、おはようございます』




どうしても、目が合わせられない。








「んだ今井、ここ軟高だぞ?また間違えてんじゃねェか。ほれ、シッシッ」




三橋くんはまた手で追い払うような素振りをする。





それを見て、今井さんは靴をグッと踏みしめたのか、地面の砂利が音を立てる。




「三橋、オメェに用はねぇ。おらぁAさんに用があるんだヨ。」



今井さんは私たちの前まで来ると、三橋くんを私から剥がそうとする。



『や、やめてください…!』




そういって私は三橋くんの腕をガッチリ掴む。






予想もしていなかった私の言葉に驚いたのか、今井さんは5秒ほど止まったまま動かなくなってしまった。




後ろにいる谷川くんが驚いたような顔をしていた。

いや、谷川くんはわかってるでしょ…!?





「…A、さん……?み、三橋にいったん…デス…ヨネ!!ああ!!ホラ、三橋やめろヨ、Aさんもいってんじゃねェカ…」




今井さんはドギマギしたようにそういって三橋くんを再度退かそうとする。




『い、今井さんに…いってます……』


今井さん、ごめんなさい…

私は心を鬼にしていった。






すると今井さんは完全に動かなくなってしまった。





やっぱりちょっと言いすぎだったよね……?!?!!


今すぐにでも謝ろうかと身を乗り出そうとすると、三橋くんに止められた。





「つ〜ことだ今井、せーぜー頑張れヨォ〜」



三橋くんがニヤニヤしながら私の腕を掴み、今井さんを置いて歩き出す。




谷川くんが


「今井さん!しっかりしてください、今井さん!!」


なんて叫ぶのが聞こえてくる。



それを耳にしながら私たちは校舎に入った。









今井さん、どんな顔をしていたんだろう……



顔すら見れなかった私に、それを知る資格はない。

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そらは - これの続きは無いのですか😭 (2022年12月7日 7時) (レス) @page31 id: a8208b3b07 (このIDを非表示/違反報告)
アズ(プロフ) - 続き楽しみに待ってます! (2019年8月10日 17時) (レス) id: fa1c49ec5b (このIDを非表示/違反報告)
すりそ(プロフ) - レスカさん» レスカさんこんばんは!体調崩されているのですね><実は私も最近風邪気味です^^;体調を崩しやすい季節ですから、体調管理を徹底しなければ…ですね笑嬉しいお言葉ありがとうございます!応援を励みに頑張ります! (2019年1月6日 1時) (レス) id: 331790178d (このIDを非表示/違反報告)
レスカ - どうも!またまた、レスカです!今、風邪をひいているのですが、薬よりも、この小説を読む方がとても元気になれます。前にも書きましたが、これからも頑張ってください!!!!! (2019年1月4日 9時) (レス) id: 27a3907972 (このIDを非表示/違反報告)
すりそ(プロフ) - みかどさん» 初めまして、コメントありがとうございます!今井さん、結構お茶目でやらかしますからね笑この小説がこんなにのほほんとしているのは今井さんのおかげです!今後もぜひよろしくおねがいします^^ (2019年1月1日 2時) (レス) id: 331790178d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すりそ | 作成日時:2018年12月20日 23時

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