茶店でレスカ、ご一緒に。2

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私がそういうと、ポカン とした顔をする三橋くん。




「なんで今あのオンナが出てくんだよ…？」




しまった……



これでは

"赤坂さんは三橋くんのことが好きなの"


といっているのと変わらないではないか……




自分を殴りたい……

ごめんなさい、赤坂さん…




『や、それは……』




言葉に詰まる。




「なんで俺様があの女にハイリョせにゃならんのだ…！！！」



腕を組んでいう三橋くん。




なんと返せばいいかわからない…


必死で思考を巡らせていると、

正門が見えてきた。









と、同時に見慣れた青いブレザーが並んでいるのも目に入った。









「今井……」




三橋くんが呟く。





そう、
軟高の正門の前で腕を組み仁王立ちする今井さんと、その横でポッケに手を突っ込む谷川くんが見えたのだ。








昨日の作戦会議では、私と三橋くんが１週間付き合ったふりをするということしか決まっていなかった。



谷川くんが今井さんを連れてきてくれたのか……？



そう思ったものの、
今井さんの隣に立つ谷川くんはどこか不安そうな顔をしていたので、違うのだろうと悟った。




今井さんが自分の意思で軟高に来ることを決めたのだろう。



そう思うと、少しだけ嬉しくて…

頬が緩んでいくのを感じて自分の頬を軽く叩く。





「…Aちゃん、腕、いい…？」


私が頬を叩いていると、三橋くんが前を向いたまま私に呟く。


『う、うん…』


頷きながら答えると、

スッ と私の腕の間を三橋くんの腕が通る。







…なんだかすごくそわそわする……




今まで男の子とこうやって腕を組んだことがなかった上、今井さんに見られるのかと思うと、いろんな意味でドキドキしてしまう。





そんな思いを察してか、リードするかのように三橋くんは無言のままコツコツと進んでいく。








谷川くんと目があった。

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