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はじまり ページ8

chi


大きな叫び声で目覚めたボク。


いつもより寝心地がよくて、いい夢を見た気がする。


ん?


なんか、いつもと違う感覚。


目の前では、飼い主のお兄さんが、驚いたような、それでいて戸惑ったような表情で、ボクを見つめている。


どうしたんだろ…?


涼「ちぃ…?」


当たり前のこと聞いてくるから、


「うん、ボク、ちぃ だよ。」


あれ…?


今、ボク、人間の言葉を話した…、よね。


やったぁ。


どうしてか、分かんないけど、目が覚めると、ボクは人間になっていたんだ。






そうだ。


ずっと、お兄さんに聞きたかったこと。


今なら、伝わるかな。


「なまえ、おしえて。」


涼「え、ぁ、山田…。」


「や、ま、…?」


こてっと、首を傾げながら聞き返すと、今度は、ゆっくりと、


涼「やまだ りょうすけ。」


「りょ、ぉすけ…?」


涼「うん。」


わぁ、


「りょぉすけっ!」


教えてもらえて、嬉しくて、


「りょぉすけ。」


んふふ


「りょ〜すけ。」


何度も呼んだんだ。






初めは、戸惑っていたお兄さんも、にっこり笑顔になって、


涼「ちぃ。」


頭を撫でてくれたんだ。


ボクは、ホントに嬉しくて、しっぽを思いっきり振って、ぎゅうっと、お兄さんに抱きついた。


お兄さんは、しっかりボクを受け止めて、抱きしめながら、


涼「そのしっぽ、本物?」


ボクは、ブンブンしっぽを振って、


「ん、本物だよ。」


涼「じゃぁ、この耳も…?」


耳を撫でながら、聞いてくる。


「うん。」






ちょっと、間があって、


涼「おまえ、本当に、ちぃ なんだね。」


信じてくれるかな。


お兄さんの目をじっと見て、コクっと頷く。


涼「そうか…。」


小さく呟いたお兄さん。


涼「ちぃ が、人間になっちゃった。」






そこから、人間になったボクと涼介の、素敵な同居生活が始まったんだ。

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ゆう(プロフ) - 俄かマロマロさん» 俄かマロマロさん、コメントありがとうございます。この作品を好きになっていただき、嬉しいです。少しでも、更新できるように、がんばります! (2020年9月23日 20時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
俄かマロマロ(プロフ) - はじめまして!最近この小説と出会って読み始めたのですがとても面白くてハマってしまいました。続き楽しみにしてます!頑張ってください。 (2020年9月22日 22時) (レス) id: 07769ffa6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - みみさん» みみさん、コメント嬉しいです。『ちぃちゃん かわいい。』一番の褒め言葉です。ありがとうございます。最近、なかなか更新できなくて、すみません。少しでも更新できるように、がんばります。 (2020年9月10日 5時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ちぃちゃん、可愛いです!続きを楽しみにしています(*'▽'*) (2020年9月9日 19時) (レス) id: 41a8e8b8b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ハニーさん» ハニーさん、コメントありがとうございます。かわいい ちぃちゃん、たくさん書く予定なので、ぜひ、読んでください。 (2020年8月7日 22時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆう | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2020年7月26日 16時

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