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いつもなら、帽子をかぶって、チワワのお耳を隠すけど、もう、そんなの どうでもよかった。
涼介に、嫌われてしまったという事実だけが、ずしんとボクの心にのしかかって。
苦しいよ。
だんだん空が暗くなっていく。
さまよって、無意識に歩きつづけたボク。
気がつくと、何時間も前に飛び出した、涼介の家のドアの前に立っていた。
『ごめんなさい。』って言ったら、許してもらえるだろうか。
もしも、『いやだ、許さない。』って、言われたら…?
『もう、お前なんて、いらない。』って、言われたら…?
玄関のドアが、涙で滲んで、ぼやけて見える。
こわくって。
だけど、ボクの帰る場所は、ここしかなくて。
その場に、ずる ずる ずると しゃがみ、膝を抱えたまま動けなくなる。
長いこと、たたずんでいた。
日が暮れてしまえば、空気がひんやりと、冷たく感じる。
薄着で、飛び出してしまったから、寒くて。
ずっと、このまま、ここにいても、涼介に迷惑をかけるだけ。
このまま、消えてしまいたいよ。
そんなことを思った時、
駆けてくる足音と、
「はぁ、はぁ…。」
荒い息づかいが聞こえてきた。
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ゆう(プロフ) - 俄かマロマロさん» 俄かマロマロさん、コメントありがとうございます。この作品を好きになっていただき、嬉しいです。少しでも、更新できるように、がんばります! (2020年9月23日 20時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
俄かマロマロ(プロフ) - はじめまして!最近この小説と出会って読み始めたのですがとても面白くてハマってしまいました。続き楽しみにしてます!頑張ってください。 (2020年9月22日 22時) (レス) id: 07769ffa6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - みみさん» みみさん、コメント嬉しいです。『ちぃちゃん かわいい。』一番の褒め言葉です。ありがとうございます。最近、なかなか更新できなくて、すみません。少しでも更新できるように、がんばります。 (2020年9月10日 5時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ちぃちゃん、可愛いです!続きを楽しみにしています(*'▽'*) (2020年9月9日 19時) (レス) id: 41a8e8b8b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ハニーさん» ハニーさん、コメントありがとうございます。かわいい ちぃちゃん、たくさん書く予定なので、ぜひ、読んでください。 (2020年8月7日 22時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
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