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お仕事に出かけた涼介を見送って、ゲームを始めるけど、なかなか進まない。
すぐに、やられちゃって、
ゲームオーバー
ごろんと、寝転んで、考える。
涼介の誕生日をお祝いしたい。
プレゼントを渡したい。
けど、ボク、お金 持ってない。
はぁ〜
どうしたらいいか、分かんないよ。
その時、思い出したんだ。
ふにゃっと笑った優しい笑顔と共に。
『何か、困ったことがあったら、力になるから。』
ガバッと起き上がって、
「こぉた!」
一人で、おでかけしたことはないけど、宏太がいるカフェまでの道のりなら、ボク 覚えてるよ。
涼介が帰ってくるのは、夜だもん。
それまでに、戻っていれば。
きっと、大丈夫。
すぐ行動に移した。
クローゼットから、白いキャップとGジャンを探して、着る。
耳としっぽが隠れれば、これでよし。
その後、勢いよく、家を飛び出した。
走って、走って、走って、
この角を曲がれば…、
「あった! こぉたのおみせ。」
息を整えてから、ドアノブに手をかける。
手前に引けば、
カラン コロン
ドアが開く。
中へ入ると同時に、大きな声で、
「こぉた!!」
宏「え…、ちぃ? 涼介は?」
「おしごと。」
宏「一人で来たの?」
「うん。」
驚きつつも、穏やかな口調で
宏「まぁ、座りな。」
幸いにも、お店には、ボク以外のお客さんはいなくて。
この前、涼介と一緒に座ったカウンターの席に腰を下ろした。
宏「で、どうしたの?」
「こぉたに、そうだんしたいことがあって。」
宏「涼介のこと?」
こくっと頷く。
ボクは、朝から考えていることを、全部、宏太に話したんだ。
宏「なるほど。こういうことだね。ちぃは、涼介の誕生日にプレゼントを渡したい。けど、お金がない。だから、困ってる。」
「りょぉすけには、ひみつにしたいの、…。」
宏「それで、俺のところに来てくれたんだね。」
「うん。」
ふにゃっと笑った宏太が、
宏「いい考えがあるよ。ここで、働くって、どう? お留守番してる時に。もちろん、涼介には、内緒でね。」
「いいの?」
宏「ん。」
「こぉた、ありがとう。」
涼介に、隠し事をするのは、ダメだと思うよ。
だけどね、
『涼介を喜ばせたい。』『驚かせたい。』って、気持ちの方が強かったんだ。
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ゆう(プロフ) - 俄かマロマロさん» 俄かマロマロさん、コメントありがとうございます。この作品を好きになっていただき、嬉しいです。少しでも、更新できるように、がんばります! (2020年9月23日 20時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
俄かマロマロ(プロフ) - はじめまして!最近この小説と出会って読み始めたのですがとても面白くてハマってしまいました。続き楽しみにしてます!頑張ってください。 (2020年9月22日 22時) (レス) id: 07769ffa6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - みみさん» みみさん、コメント嬉しいです。『ちぃちゃん かわいい。』一番の褒め言葉です。ありがとうございます。最近、なかなか更新できなくて、すみません。少しでも更新できるように、がんばります。 (2020年9月10日 5時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ちぃちゃん、可愛いです!続きを楽しみにしています(*'▽'*) (2020年9月9日 19時) (レス) id: 41a8e8b8b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ハニーさん» ハニーさん、コメントありがとうございます。かわいい ちぃちゃん、たくさん書く予定なので、ぜひ、読んでください。 (2020年8月7日 22時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
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