チワワのちぃ(ymcn)

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ryo


ドラマの撮影を無事に終え、急いで帰宅中。






ちぃ、大丈夫かな。


昼ごはん、ちゃんと食べたかな。


寂しくて、泣いてないかな。


頭の中は、ちぃのことで、いっぱいに。






玄関ドアの鍵穴に鍵を入れ、


ガチャっと回すと、


部屋の中から、バタバタと慌ただしく動く音がする。


ふふ、ちぃ、耳よすぎでしょ。


ドアをゆっくりと開けて、


「ただい…、うぉっ！！」


飛びついてきた ちぃを何とか受け止める。


ちぃ「おかえり。」


ぎゅぅっと、抱きついて、頭をぐりぐりしてくる。


「ちぃ？ どうした？」


ちぃ「…」


「遅くなって、ごめんな。」


ちぃ「さびしかった…。」


それだけで、相当、我慢してたんだなって、わかるよ。






しがみついたまま、離れてくれない ちぃ。


寂しい思いをさせたぶん、たくさん甘えていいよって思うけど。


さすがに、玄関(ここ)じゃ…。


「今日は、１日、待っててくれて、ありがとう。
ちぃのおかげで、がんばれたよ。」


ちぃが、家にやって来てから、いろいろなことがうまくいってる気がするんだ。


「ちぃは、１日、何してたの？ ちぃのお話、たくさん聞かせて？ だから、お部屋の中へ行こうね。」


穏やかな口調で、ゆったりと伝えれば、


ちぃ「ん、おへやに いく。」


それでも、ぎゅっとしてくる。

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