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chi


それまでは、平気だったのに。


涼介のことを考えたら、急に寂しくなってきちゃった。


「んぐ…、もぐ もぐ。」


一人で食べるのは、初めてで…。


鼻の奥が、ツンとして、だんだん視界が歪んでくる。


あれ、おかしいなぁ。


ぽろ ぽろ


こんなことで泣いちゃダメって、思えば思うほど、止まらなくて。


ツーっと、大粒の涙が頬を流れ落ちる。


「りょぉすけに、あいたくなっちゃったよぅ。」






作ったのもが残ってたら、涼介が悲しむと思ったから、お弁当を残さず食べた。


食べ終わった後、涼介が、いつも食器を洗っていたのを思い出し、お弁当箱も洗ってみた。


寂しさも、眠気には勝てず、お昼寝だけは、バッチリしちゃったけど…。


午前中とは、うってかわって、午後の時間は、のろのろと過ぎていった。






夕方、あたりはだんだん暗くなってきたのに、ひとりぼっちのボク。


涼介、まだ帰って来ない。


涼介の身に、何か起きたんだとしたら。


事故とかに巻き込まれてたら、どうしよう。


ネガティブなことばかりが、頭に浮かんで、寂しさと不安で、押し潰されそうになったとき、


ガチャ


玄関の鍵があく音が聞こえたんだ。


!!


「りょ…、すけっ!!」


ボクは、無心で駆け出し、玄関に向かった。


ドアがゆっくりと開いて、大すきな涼介が帰ってきた。


涼「ただい…、うぉっ!!」


走った勢いのまま、涼介に飛びついて、


「おかえり。」


ぎゅぅっと、抱きついて、頭をぐりぐり押しつけた。


涼「ちぃ? どうした?」


驚きながらも、ボクを受け止め、


涼「遅くなって、ごめんな。」


「さびしかった…。」


素直な気持ちを伝えたんだ。

*→←お留守番



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ゆう(プロフ) - 俄かマロマロさん» 俄かマロマロさん、コメントありがとうございます。この作品を好きになっていただき、嬉しいです。少しでも、更新できるように、がんばります! (2020年9月23日 20時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
俄かマロマロ(プロフ) - はじめまして!最近この小説と出会って読み始めたのですがとても面白くてハマってしまいました。続き楽しみにしてます!頑張ってください。 (2020年9月22日 22時) (レス) id: 07769ffa6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - みみさん» みみさん、コメント嬉しいです。『ちぃちゃん かわいい。』一番の褒め言葉です。ありがとうございます。最近、なかなか更新できなくて、すみません。少しでも更新できるように、がんばります。 (2020年9月10日 5時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ちぃちゃん、可愛いです!続きを楽しみにしています(*'▽'*) (2020年9月9日 19時) (レス) id: 41a8e8b8b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ハニーさん» ハニーさん、コメントありがとうございます。かわいい ちぃちゃん、たくさん書く予定なので、ぜひ、読んでください。 (2020年8月7日 22時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆう | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2020年7月26日 16時

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