【40】 ページ41
涼介-side
お風呂を借りて出てくると、知念がいない。
ベッドにも、トイレにも、さっきまでいたTVの前のソファーにも…。
部屋中バタバタと探し回るけど、見つからない。
ここは、知念の家なんだし、いなくなるなんて、そんなこと あるわけない。
落ち着け。
冷静になって、考えろ。
まだ、確認してないところがあるはずだ。
自分に言い聞かせる。
ん？
ふと目に入るカーテンが風で揺れている。
あ、ベランダ…。
駆け寄り、カーテンを開ければ、ガラス越しに知念を見つける。
いた！！
勢いよく窓を開け、
「知念、見つけた！！」
後ろから、知念を力いっぱい抱きしめる。
侑「え…っと、りょ…すけ？」
「急にいなくなるから…、どこ行ったんだろって、心配になるじゃん。」
侑「あ、ごめん。」
小さく謝る知念。
「熱が下がったばかりなのに、こんなところで、何やってるんだよ。身体 冷えたら、また、熱が出ちゃうかもしれないだろ。」
あんまりにも必死な俺に、知念は、くすりと笑って、
侑「涼介、お母さんみたい。ちょっとくらい、大丈夫だって。」
そうは言うけど、夜風にあたって、身体が冷たくなってる。
「ここで、何してたの？」
侑「ん、星をね…、見てたの。」
「ほ、し？」
俺も知念の肩越しに、空を見上げる。
侑「空気が澄んでるのかな？ けっこう見えるんだよ。」
「ほんとだ。」
侑「あと、これ。」
知念が左手を夜空にかざすと、薬指に光るガーネットの指輪。
「ガーネットの指輪…。」
侑「やっぱり、涼介は、この指輪のこと、知ってるんだね。」
「…うん。」
俺の腕の中から、するりと抜け出し、俺を見上げる知念の瞳は、少し水分を帯びて、潤んでいる。
侑「あの…。」
「ここじゃ、冷えるから、中で話そ。」
何か言いたげな知念の言葉を遮って、中へ促す。
俺は、やっと見つけたんだ。
ずっと、逢いたいと思っていた人を。
二人、ソファーに隣り合って座る。
俺は、ズボンのポケットに忍ばせてあったストロベリークォーツの指輪を手に取り、
「これ。」
手のひらの上に乗せて、知念に見せる。
侑「…ッ。」
驚いて、声が出ないみたい。
俺の顔と指輪を交互に、何度も見て、
侑「ど…して、りょうすけ…が、もって、るの？」
震える声で、聞いてくる。
「前世の俺が、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 238人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう(プロフ) - hallさん» hallさん、コメントありがとうございます。おまけ、�△任垢諭� 了解です。おまけは、�△瞭睛討砲覆蠅修Δ任后Ｂ膵イ�って言ってもらえて、嬉しいです。これからも、よろしくお願いします！ (2020年3月16日 5時) (
レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
hall(プロフ) - ゆうさんお疲れ様でした！！おまけ話�△�読みたいです(>_<)ゆうさんの作品を見て大好きなので楽しみにしています！頑張ってください！ (2020年3月16日 0時) (レス) id: c7890d568e (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - happy0511さん» happy0511さん、コメントありがとうございます。ゆうの作品、好きになってくれて、嬉しいです。おまけ、�△任垢諭� また、読み返してもらえるように、がんばります。 (2020年3月15日 20時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - かほさん» かほさん、コメントありがとうございます。他の作品も読んでくださり、嬉しいです。おまけ、�△任垢諭� やっぱり、やまちね ですかね〜 今後とも、よろしくお願いします。 (2020年3月15日 20時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
happy0511(プロフ) - コメント失礼します。流星の詩いつも更新楽しみにしてました。おまけ出来れば、�△�読みたいです!ゆうさんの他の作品も大好きでよく読み返してます。これからも頑張って下さい!! (2020年3月15日 14時) (レス) id: 26f4520a2b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
