【33】 ページ34
侑李-side
ゆーてぃの前では、強がっていた。
大丈夫なふりをして、平静を装って。
ゆーてぃの家のドアが、パタンと閉まると同時に、涙が溢れ出す。
「う"っ…、んっ、ぐすっ…。」
次から次へと流れ出す涙を止めることができないよ。
雨が降る中、傘を持っていたことを忘れ、そのまま歩き出す。
少し歩いただけで、全身びしょ濡れになってしまったけど、雨のおかげで、泣いていることがバレずにすんだ。
どこをどう歩いて来たのか、全く覚えていないけれど、何とか家に辿り着いていた。
玄関のドアを開け、中に入ると、当たり前だけど、真っ暗の部屋。
真っ暗の中に、たった一人…。
さっきの情景が、フラッシュバックする。
『いやだッ！！』って、もがけばもがくほど、はだけていく制服。
ゆーてぃに、押さえつけられて、身体を触られる感覚を思い出し、ぞくりとする。
こわい。
ネックレスをたくしあげ、ガーネットの指輪をシャツの中から引き出し、ぎゅっと握る。
ヤダ、ヤダッ。
たすけて、りょ、…すけ。
無意識にスマホを取り出し、画面をタップして、涼介に電話をかけていた。
ワンコール、ツーコール…
なかなか繋がらない。
「ん…、りょ、すけっ。」
諦めかけた時、
ガチャ
涼『もしもし？ 知念？』
耳に届く涼介の声。
それだけで、安心して、また、涙が溢れ出す。
「ん"、ふ…っ。」
嗚咽を堪えるけど、鋭い涼介は、すぐ気がついちゃう。
涼『おまえ、どうした？』
「…」
答えられないでいると、
涼『もしかして、泣いてる？』
「ん"ーん、な、いて…ないもん。」
完全に涙声で、バレバレ。
涼『今、どこにいるの？』
深く聞かないところが、涼介の優しさ。
「…い、え。」
涼『分かった。今すぐ、行くから！ どこにも行くなよ。』
電話が切れる。
涼介が来てくれると思うと、ほっとして、身体の力が抜け、へなへなと、その場にしゃがみこむ。
そのまま動けなくて。
僕は、玄関で、ずぶ濡れのまま。
涼介を待ちつづけた。
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ゆう(プロフ) - hallさん» hallさん、コメントありがとうございます。おまけ、�△任垢諭� 了解です。おまけは、�△瞭睛討砲覆蠅修Δ任后Ｂ膵イ�って言ってもらえて、嬉しいです。これからも、よろしくお願いします！ (2020年3月16日 5時) (
レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
hall(プロフ) - ゆうさんお疲れ様でした！！おまけ話�△�読みたいです(>_<)ゆうさんの作品を見て大好きなので楽しみにしています！頑張ってください！ (2020年3月16日 0時) (レス) id: c7890d568e (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - happy0511さん» happy0511さん、コメントありがとうございます。ゆうの作品、好きになってくれて、嬉しいです。おまけ、�△任垢諭� また、読み返してもらえるように、がんばります。 (2020年3月15日 20時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - かほさん» かほさん、コメントありがとうございます。他の作品も読んでくださり、嬉しいです。おまけ、�△任垢諭� やっぱり、やまちね ですかね〜 今後とも、よろしくお願いします。 (2020年3月15日 20時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
happy0511(プロフ) - コメント失礼します。流星の詩いつも更新楽しみにしてました。おまけ出来れば、�△�読みたいです!ゆうさんの他の作品も大好きでよく読み返してます。これからも頑張って下さい!! (2020年3月15日 14時) (レス) id: 26f4520a2b (このIDを非表示/違反報告)
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