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リョウ-side
胸の指輪をぎゅっと握る。
「どうか、無事でいて。」
お母様、力を貸してください。
お城の敷地内に足を進めれば、一人の兵士が、男の子を一人連れて、こちらに向かってくる。
両手を後ろで縛られて、しゃべれないように口も塞がれている。
酷いな…。
辛くて、目をそらしたくなった俺。
でも、次の瞬間、心臓を鷲掴みにされるような衝撃を受けた。
その男の子だと思った人は、ユリだった。
長い髪を帽子で隠して、ズボンを履いていたから。
何とかしなきゃ、連れていかれる。
もう、無我夢中だった。
兵士とユリを追いかけて、
「ちょっと、待って。」
兵「あ、リョウ様。そのような格好で、どうされたのですか？」
確かに、俺の服装は普段着で、この場には、ふさわしくない。
「そんなことより、その子、どうするの？」
兵「コウ様のところへ連れて行くところでございます。」
コウ兄さんのところへ？
「そ、そうなんだ…。あのさ、コウ兄さんのところへは俺が連れていくよ。たまには、俺も役に立たなきゃ。な？」
兵「では、リョウ様、よろしくお願いします。」
ユリを俺に引き渡し、
兵「では、私は別の任務に戻ります。」
一礼して去っていったのを確認して、ユリの耳元で囁く。
「ユリ、助けに来るのが遅くなって、ごめんね。後は、俺に任せて。」
小刻みに震えるユリ。
本当は、今すぐにでも、手をほどいて、抱きしめたかったけど、ここでやるのは危険すぎる。
「一緒に、逃げよ？ 少し、我慢して。」
コクッと頷くユリを確認してから、歩みを進めた。
幸いなことに、誰にも会わず、お城を抜け出し、『流星の丘』へ。
「ここまで来れば、きっと大丈夫。」
口を被う布と手のロープを外せば、目に涙をいっぱい溜めて、立ち尽くすユリ。
「守れなくて…、ごめん。」
震える肩を、そっと抱きしめる。
ユリ「リョ…っ。」
「泣いていいんだよ？」
ユリ「ん、っ…っ、」
声を殺して泣き続けるユリを、ただ、抱きしめることしかできなかった。
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ゆう(プロフ) - hallさん» hallさん、コメントありがとうございます。おまけ、�△任垢諭� 了解です。おまけは、�△瞭睛討砲覆蠅修Δ任后Ｂ膵イ�って言ってもらえて、嬉しいです。これからも、よろしくお願いします！ (2020年3月16日 5時) (
レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
hall(プロフ) - ゆうさんお疲れ様でした！！おまけ話�△�読みたいです(>_<)ゆうさんの作品を見て大好きなので楽しみにしています！頑張ってください！ (2020年3月16日 0時) (レス) id: c7890d568e (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - happy0511さん» happy0511さん、コメントありがとうございます。ゆうの作品、好きになってくれて、嬉しいです。おまけ、�△任垢諭� また、読み返してもらえるように、がんばります。 (2020年3月15日 20時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - かほさん» かほさん、コメントありがとうございます。他の作品も読んでくださり、嬉しいです。おまけ、�△任垢諭� やっぱり、やまちね ですかね〜 今後とも、よろしくお願いします。 (2020年3月15日 20時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
happy0511(プロフ) - コメント失礼します。流星の詩いつも更新楽しみにしてました。おまけ出来れば、�△�読みたいです!ゆうさんの他の作品も大好きでよく読み返してます。これからも頑張って下さい!! (2020年3月15日 14時) (レス) id: 26f4520a2b (このIDを非表示/違反報告)
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