Chau＃(ymcn)

ぷにっと ページ3

…

『ぷる ぷる』のつづきです。

…

涼介-side


年末は、JUMPのお仕事が増えて、メンバーと一緒に過ごす時間が多くなる。


何より、侑李と一緒の時間が増えるってことが嬉しい。


例え、言葉を交わさなかったとしても、ふれ合わなかったとしても、幸せだなぁって。


同じ空間にいるだけで、心が安らぐし、テンションも上がる。


そりゃ、欲を言えば、二人きりになりたいのは、事実だけど…。






今日は、特番の音楽番組に生出演する。


朝からリハーサルがあって、出演するのは夜だから、待ち時間が長い。


けど、出演者も多いし、ジャニーズの先輩や後輩もたくさんいて、いろんな人に会えて、楽しいんだ。






『Hey! Say! JUMP様』と書かれた紙が貼られた部屋を見つけ、中へ入る。


俺が最後だったみたいで、先に来ていた侑李が、俺の姿を確認すると、


侑「あ、涼介、おはよ。」


声をかけてくれるから、一直線にソファーに座る侑李のもとへ。


俺を見上げる侑李の頭をぽん ぽんってして、


「おはよ。」


今日の侑李も、うん、かわいい。






ん！？


なんか…。


俺、気づいちゃったけどさ。


侑李の唇。


やけに、つや つやっていうか、ぷるん ぷるんじゃね？


じーっと見つめてしまったら、不思議に思うよね。


侑「りょうすけ？ 僕の顔に、何かついてる？」


「へ…！？ あ、いや、何でもない。」


侑「へんなの…。」


首を傾げたとき、


裕「ちぃ、ちょっと、教えてほしいことがあるんだけど…。」


侑「ん？ なぁに、ゆーてぃ。」


裕翔のところへ、行ってしまった。






んー、一度、気になり出すと、どうも目が行ってしまう。


裕翔と話すたびに、動く侑李の唇が…。


あ〜


ちゅう したい。






でも、さすがに、ここじゃ、メンバーいるし。


どこか、二人きりになれるところ。


考えるよりも、先に行動していた。


楽しそうに話す二人のところへ行き、目の前に立って、


「侑李、ちょっと、いいかな。」


侑「今、ゆーてぃと話して…。」


言い終わらないうちに、侑李の腕を掴んで、引っ張る。


そして、


「裕翔、ちょっとだけ、借りるわ。」


有無を言わせず、楽屋の外へ連れだした。


始めは、訳を聞きたがった侑李だったけど、何も答えず、歩き続ける俺に、諦めたみたいで、今は、大人しく手を引かれている。


二人きりになれそうな場所をさがすけど、なか なか見つからない。

…→←…

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す