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侑李-side
その日の夜。
僕は、キッチンで食器を洗いながら、リビングにいる微笑ましい二人の姿を見ていた。
碧唯が、涼介の膝の上に向かい合って座って、二人でお話している。
涼「もうすぐ、碧唯はお誕生日だな。」
碧「うん、あおちゃん、しゃんしゃい(3才)。」
指を3本立ててアピールするけど、薬指がうまく上がらなくて、3本になってない。
涼「お誕生日のプレゼントは、何がいいかな?」
ん、それ、僕も気になるよ。
碧「んーとね。」
にっこり笑顔で、僕の方を見た碧唯。
ん!?
碧「あおちゃん、うーり。」
え…、ぼく?
それまで、ニコニコしていた涼介が、突然、真顔になって、
涼「んー、残念。侑李は、もう俺のモノだから、碧唯には、あげられないね。」
低めのトーンで、答える。
碧「やだもん。あおちゃん、うーりとけっこんしゅる!」
涼「だぁ〜め!!」
ちょっと、殺気だってて、雰囲気が怖いよ、涼介。
2才児相手に、そんな真剣にならなくても…。
あ、ほら、碧唯の目が、うるうるし始めて、
碧「りょしゅけ、めっ!! う"…っ、うわぁ〜ん。」
あぁ〜あ、泣いちゃった。
碧唯は、涼介の膝から下りて、僕の方にやって来た。
脚にしがみつくから、頭をなでなでして、
「涼介ぇ、碧唯相手に、何 本気になってるの…。」
まったく。
涼「侑李のことは、碧唯が相手でも、譲れないんだよ!」
眉毛が、キッとつり上がって、ほんと、大人げないんだから。
碧「う"〜。」
「はぁ〜」
ため息が漏れる。
「もう、碧唯のお父さん、本当に、しょうがないねぇ。」
脚にしがみついている碧唯を抱き上げれば、僕の首の後ろに腕を回して、抱きついてくる。
背中をとんとんってして、
「ほら、泣かないよ。」
まるで、コアラだよ。
「ごめんね。涼介と結婚しちゃったから、碧唯とは、できないんだ。」
碧「やだぁ。りこん するのぉ。」
おいおい、この子は、何 言ってるの。
「それじゃ、困るでしょ。だいじょうぶ、碧唯にも、一生守りたいって思う大切な人が、ちゃんと見つかるから。」
何コレ、自分で言ってて、恥ずかしいやつじゃん。
涼介、ニヤニヤしてるし…。
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はなん(プロフ) - 楽しみにしてます! (2020年7月24日 22時) (レス) id: 039a9f3787 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - はなんさん» はなんさん、コメントありがとうございます。 次は、ステイホーム期間中のお話を考えてます。 (2020年7月24日 12時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
はなん(プロフ) - 久しぶりに、お話見れて 嬉しかったです!! つぎも、楽しみにしています! (2020年7月23日 23時) (レス) id: 039a9f3787 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - みるく餅さん» みるく餅さん、コメント、ありがとうございます。 (2020年3月7日 11時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - mui☆さん» 喘息持ちで、過呼吸っぽい感じなら、かけそうです。病気の知識、あんまりないので、できる範囲で、書かせてもらいますね! (2020年3月7日 11時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
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