♯8 ページ9
侑李-side
何も考えられず、さ迷うように、ただ歩いていた。
どんなふうにして、たどり着いたのか覚えていないけど、結局、家の近くの公園にいた。
ベンチに座って、考えていた。
もう、涼介の心の中に、僕はいないんだね…。
約束も覚えていないみたいだったし、話しかけたら、とても嫌そうだった。
薄々は、気づいていたんだ。
だけど、認めたくなくて。
認めてしまったら、終わってしまうから。
僕は、まだ…。
涼介のこと、好きだよ。
すぐに忘れるなんて、できないよ。
いつの間にか、雨が降り始めていて、涙で顔が、ぐじゃぐじゃな僕にとっては、都合がいい。
何も考えず、家を出てきてしまったけど、これから、どうしよう。
ちょっと、冷静になって、今の状況を考えると、どうしていいのか、分からなかった。
スマホもお金も、家に置いてきてしまった。
本当、バカだ。
辺りは暗くなってくるし、雨に濡れて体が冷えて寒い。
だからといって、家に戻るのは…。
ただ、その場に、佇むしかなかった。
どのくらい、このベンチに座っているか、もう分からない。
なんか、体が変なの。
さっきまで、寒かったのに、急に熱くなってきて…。
力が入らない。
座っていられなくて、横になり目を瞑ると、意識が遠のいていく。
涼介に嫌われてしまった僕なんて、そのまま消えてしまえばいいのに…。
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ゆう(プロフ) - なるみさん» なるみさん、ありがとうございます。また、何か書いていくので、チェックしてみてください。 (2018年7月24日 5時) (
レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
なるみ(プロフ) - コメント失礼します（（ 今回のゆとちね、すごくよかったです！これからも応援しています。 (2018年7月23日 15時) (レス) id: 06abf45221 (このIDを非表示/違反報告)
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