♯7 ページ8
裕翔-side
仕事終わりに、マネージャーさんがバタバタと忙しそうにしているから、どうしたのかな？と思って、声をかけてみると、事務所に戻る前に、山の所へドラマの台本を届けないといけないらしい。
お、これはラッキー。
だって、山の所に行くってことは、もれなくちぃにも会えるってことでしょ。
たしか、今日は二人ともオフのはず。
あの二人のことだから、お家デートでも楽しんでるんだろうな…。
なんて、考えると、胸が少し痛むけど、気にしない、気にしない。
「山の所には、俺が届けてあげる。」
ﾏﾈ「え、でも。」
「俺、この後、予定ないし、ね？」
ﾏﾈ「本当に？ いいの？」
「うん。」
にっこり微笑めば、
ﾏﾈ「ありがとう。じゃぁ、お願いします。山田く
んには、連絡しておくんで。」
というわけで、山とちぃの家の前に立っている。
インターホンを押すと、山が迎えてくれて、
涼「あがってきなよ。」
リビングへ通された。
ちぃがいるかなって、期待したんだけど…。
キョロキョロしている俺に、
涼「なに？ どうした？」
「へ…！？ あぁ、ちぃは？ どこにいるのかなっ
て思ったから。二人ともオフだったよね…？」
なぜか、表情が曇る山。
涼「あ〜、わかんないけど。どっかにいるんじゃ
ないかな？」
何、その言い方。
「一緒にいたんじゃないの？」
涼「…俺、さっきまで寝てたから…。」
「え、それって…。」
ちぃのこと、一人ぼっちにさせてたってこと？
涼「どっか、出かけたのかな？」
「でも、スマホとか、ちぃのバックとか、置きっ
ぱなしだよ？」
涼「子どもじゃないんだし、大丈夫でしょ。」
なんで、そんな平気な顔していられるの？
「山…、最近、おかしくない？
ちぃのこと、心配じゃないの？」
ふって、鼻で笑った山が
涼「じゃぁ、逆に聞くけど、裕翔は、なんで、
そんなに侑李のこと気にしてるんだよ。」
「俺は、メンバーとして…。」
涼「本当に？」
「俺のことより、山は、ちぃのこと、どう思って
るの？」
以前の山に、同じ質問をしたら、
涼「好きだよ。」
即答だったのに。
最近、ちぃの様子がおかしかったのと、今日の山の態度が重なって、怒りが込み上げてくる。
こんなやつに、ちぃのこと、まかせておけない。
カッとなって、怒鳴りそうになるのを、必死で抑えて、
「山が探さないなら、俺が探す。」
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ゆう(プロフ) - なるみさん» なるみさん、ありがとうございます。また、何か書いていくので、チェックしてみてください。 (2018年7月24日 5時) (
レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
なるみ(プロフ) - コメント失礼します（（ 今回のゆとちね、すごくよかったです！これからも応援しています。 (2018年7月23日 15時) (レス) id: 06abf45221 (このIDを非表示/違反報告)
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