♯6 ページ7
侑李-side
涼介は覚えているかな。
こんな風になっちゃう前に、約束したこと。
『二人のお休みが重なる日、久しぶりにデートしようね。』って。
その日が、今日なんだけど…。
朝、目が覚めて、涼介を探したけど、その姿は、どこにもなかった。
帰って来なかったんだ…。
結局、今日も一人ぼっちか。
あまり食欲もないし、お腹も空いてないから、ソファーで、ぼーっと。
朝の情報番組を見ていた。
あ、いのちゃん…。
今日は、木曜日か。
画面に映るいのちゃんを見て、少し元気をもらったような気がする。
ガチャリ
その時、玄関のドアが開く音が聞こえ、心臓が大きく跳ね上がる。
涼介、帰ってきたのかな。
固まって、玄関に続くドアを見つめていた。
足音が近づき、眠そうにあくびをして、かったるそうに涼介が入ってきた。
僕が、ソファーにいるのを見つけると、少しばつが悪そうに、目を反らす。
その態度に泣きそうになるけど、勇気を出して声をかけてみる。
「…おかえ、り。」
涼「なんだよ…、いんのかよ…。」
涼介がボソッと呟いた声は、ぼくの心にグサッと突き刺さる。
「…」
もう、何と言ったらいいのか分からなくて。
涙が、じわっと溢れてくるけど、目を大きく開いて、こぼれ落ちないように。
下唇をきゅっと噛んで、立ち上がる。
涼「俺、寝るから。」
涼介が、何か言ったけど、僕の耳には届かなかった。
「…っ、ごめん、なさい。」
涼介の前で、泣いちゃいけないって思ったから、消えてしまいたくて。
気づいたら、家を飛び出していた。
何も持たずに。
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ゆう(プロフ) - なるみさん» なるみさん、ありがとうございます。また、何か書いていくので、チェックしてみてください。 (2018年7月24日 5時) (
レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
なるみ(プロフ) - コメント失礼します（（ 今回のゆとちね、すごくよかったです！これからも応援しています。 (2018年7月23日 15時) (レス) id: 06abf45221 (このIDを非表示/違反報告)
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