我が荘園の朝ご飯〈2〉※男主

Part8-6 ページ11

夢主SIDE


昼食の用意をしているとカウボーイのカヴィン・アユソさんが訪ねてきた。
ハンカチを落としていたみたいで持ち主を探し回っていたそうで少し疲れている。
がっかりそうだったのは疲れていたからか。
少し甘い物でも用意するか。


夢主［お詫びと言っては何ですが軽くスイーツなどいかがですか？お疲れのようですし、お昼の時間までまだ少しありますから。］

カウボーイ「あぁ、では戴こうかな。君の物とは思わなくて結局全員巡ったからな。あぁ、それも君のせいじゃないから安心してくれ。攻めてるわけじゃ無いからな」


本当に優しい方だ。


夢主［昨晩冷やしておいたシークァサーのゼリーがあるのですがいかがでしょうか］

カウボーイ「ゼリーか、美味しそうだな。」

占い師「私にも少し分けて欲しいな」

傭兵「美味そうだな、俺も欲しい」

オフェンス「ちょっとナワーブ、俺たち関係なくね？！」

空軍「私も食べたい！」

庭師「エマも食べたいなの！」

医師「私は残ってたらでいいわ。」

呪術師「私も少しだけ」


食堂の扉からぞろぞろと人が入ってきた。
朝食が物足りなかったのだろうか。


カウボーイ「えっ！？皆さんいつからここに？！」

占い師「君が彼にハンカチを渡して見惚れている所からかな」

カウボーイ「そんなんじゃないよ、からかわないでくれ」


多めに作っておいて良かった。
執事のお二方にいつものお礼にと渡そうとしたら断られてしまって困っていたから丁度良かった。
後は皆さんの口に合うかどうか。


カウボーイ「そういえば、これは君が選んだのかい？とても可愛らしいデザインだね」

傭兵「女のかと思った」

占い師「ストレートに言うんだね」


そう思うのが普通だ。なにせデザインがシンプルとは言え可愛らしいし、実際女性が持っていた物なのだから。
使用済みでは無い。勿論袋に入ったまま戴いた物だ。


夢主［そのハンカチは貰い物なんです］

呪術師「私の予想は当たっていたな」

空軍「でも貰った物ってもったいなくて何か使えないのよね」

医師「私もそうだわ。物としては使って欲しいのかも知れないけど飾ってしまうわ」

庭師「誰に貰ったなの？」



では皆さんがゼリーを食べてる間、少し前の話を致しましょうか。
長話にはなりませんので、どうかお付き合いください。

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