Part3-4 ページ32
マジシャンSIDE
薄汚い部屋だな。
最低限の掃除はされているようだが華が無い。
流石は黒い噂が絶えない荘園。
景色も悪いし朝なのにこんなにも部屋も廊下も薄暗いんじゃ気分が良くない。
マジシャン「少し外に出るか」
私は荘園の散策もかねて庭に出た。
そこにはとても美しい花々が植えられていた。
手入れが生きtどいていて、管理者の性格が手に取るように分かる。
自分の使う物や道具は手入れすると気分も楽になる。
あとでマジックの道具の手入れでもするか、と食堂を通って自室に帰ろうとした。
冒険家「すごい！綺麗に盛り付けられていてとても美味しそう！これ全部君が作ったのかい！？」
と獣人にいい寄る冒険家の姿が視界に入った。
明かに困惑しているのが男の表情から窺える。
夢主［はい。全て俺が作らせていただきました。喜んでもらえて良かったです］
あの獣人も構ってないで食事の支度を続ければ良いものを。
あの冒険家の鬱陶しさは荘園までの道のりの中で十二分に味わったから分かる。
あの者に捕まると長く馬鹿馬鹿しいお伽話に付き合わされる。
それにしても…
マジシャン「美しい料理だな」ｸﾞｩｩ
まだ食事時ではないし腹は減っていなかったのだが腹が鳴ってしまった。
だがこの料理を見れば誰でもそうなるだろう。
冒険家の腹は鳴りっぱなしだが。
もう少し抑えろ、下品な、と自分を棚に上げて心の中で悪態をつく。
冒険家「セルヴェさんもそう思うでしょ！あぁ朝食が楽しみだなぁ」
各部屋で荷物整理をしていたときにこの獣人がアンケートのような紙を配っていた。
それに、食器や装飾も美しくきちんとしている。
何より一つ一つが美味しそうで丁寧に盛り付けられている。
マジシャン「もしや、庭の手入れも君がしているのか？」
夢主［はい。庭に何かありましたか？］
マジシャン「いや、とても丁寧に手入れされていて素晴らしい庭だった。料理も素晴らしいからもしかしたらと」
夢主［恐縮です。］
この男は何処までも謙虚だな。
筆談、か。
喋れないのか、はたまた喋りたくないのか。
まぁどちらでも良い。
他人の詮索は御法度だ。
この荘園に来て唯一認めた男だ。嫌われたくないしな。
いつかは君に最高のマジックを見せよう。
素晴らしい料理のお礼に。
マジシャン「君、マジックは好きか？」
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ひまわり(プロフ) - 自分も読み直して分かりづらかった箇所だったので一部治させて頂きました。ご指摘いただいたＭＡＲＥさん本当にありがとうございました！ (2021年3月14日 11時) (
レス) id: cb9667eabc (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ＭＡＲＥさんありがとうございます！！！！見直しておきます！！！！！！！！！！！ (2021年3月14日 11時) (レス) id: cb9667eabc (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 演出でしたら申し訳無いのですが5-4の夢主君のセリフに誤字が御座います。御確認お願い致します (2021年3月13日 18時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 復活せし道端の牛肉さんこんなにも嬉しいコメありがとうございます！素敵って言われたので調子乗っちゃいますねｗ今日はたくさん更新します！本当にありがとう！！とても嬉しいです！ (2020年5月22日 19時) (レス) id: cb9667eabc (このIDを非表示/違反報告)
復活せし道端の牛肉 - これからも頑張ってください。 (2020年5月22日 17時) (レス) id: b620562166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり | 作成日時：2020年3月25日 11時
