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『出たく、ないんです』
うまく言えなくても、きっと先輩は最後まで聞いてくれる。
昨日あったばっかりなのに、そう思えるのはなんでだろう。
『ステージ立ちたくないんです。単純に、自信ないから。……でも』
ll「でも？」
『ジョンハン先輩、他の人と出てほしくない………』
じゃあどうしろって言うんだ。
こんなわがまま、子供みたいなわがまま。
ll「そっかぁ…」
『なんでこんなこと思うのか、分からなくて……ごめんなさい』
ll「謝らないで、大丈夫だよ」
「困ったジレンマだね」と優しく笑って、リリー先輩は手を取ってくれた。
ll「出たくないけど、他の人とは出てほしくないんだ」
『…ごめんなさい』
ll「おかしいことじゃないよ。そっかぁ、Aちゃんは、ジョンハン君のことが大好きなんだね」
『だ！？』
びっくりした。
先輩があんまりにも直接的な言葉を使うから。
ll「どんな種類の好きかは分からないけど…Aちゃんはジョンハン君が大好きで、仲良しなんだ」
『……うん』
否定しようとしたけど、やけにその言葉がしっくりきてしまい、それしか言えなかった。
ll「仲良しの先輩がせっかく誘ってくれたのに、協力したかったのに、自分じゃ役不足で。でもやっぱり自分以外を頼ってほしくなくて。それで、こんがらがっちゃったのかなぁ」
リリー先輩は、難しいね、と少し笑った。
ll「私も、ヘウォンが他の人とペアを組んでたら、嫉妬しちゃうなぁ。そこは私でしょ！って思う」
先輩は難しいねって言ったけど、ここまで私の気持ちを言語化してくれるなんて、本当にすごい。
ll「Aちゃん、歌うの嫌い？」
『嫌いじゃない……です』
どちらかと言えば、好きな方。
ll「私も大好き。歌で何かを伝えるって、本当に素敵だと思うの」
大きな目が、私の目を捉える。
まるで、心の中まで見透かされそう。
ll「やっぱり出よう。その方が後悔しないと思う」
『でも…』
ll「何が不安？」
何が、何がって。
『歌、うまく歌えないです』
ll「練習しよう、付き合うよ」
『人前も緊張するし…』
ll「大丈夫だよ、慣れたら平気。不安ならそれも練習しようか」
私の言葉は、次々と優しく否定される。
リリー先輩と話していると、なんだか勇敢になれそうな、そんな気がしてくる。
でも、
『私、韓国語下手ですし…』
ll「英語の歌だよ」
『でも…』
ll「……誰かに、何か言われたことあるの？」
ドキ、と心臓が動いた。
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よしよしちゃん(プロフ) - なさん» こんばんは。ありがたいお言葉、本当に励みになります😭❕こちらこそ、そのような解釈をしてくださって、本当に嬉しいです。こんな作品ですが、これからもよろしくお願いします🙇♀ (3月29日 1時) (
レス) id: 51e421583f (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - ジョシュアペンなのですがジョシュアの解釈もとても素敵で、学生生活の儚さを表現してくださっていて大好きな作品です！お体に気をつけてお過ごしください！いつも更新ありがとうございます！ (3月28日 0時) (レス) id: b8691a6518 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yo | 作成日時：2024年1月30日 17時
