37 ページ37
hr「このパンケーキ３つと、あと…」
mg「俺はこれ」
ミンギュが指したのは、きのこパスタ。
メニューの端っこにあった、誰も頼まなそうなやつ。
js「いちごパンケーキ…と、きのこパスタだね。了解……いや、あー…」
『どうかしましたか？』
注文を書きながら、何かに気づいたのか、少し気まずそうにする先輩。
js「このパンケーキ、カップル限定商品なんだけど、その………」
『カップル限定商品？！』
確かに、メニューの下の方に小さくそう書いてあった。
このカフェ、こんな雰囲気のくせにミーハーな物売るなよ！
じゃあ別の物を、と、言おうとすると。
hr「大丈夫です！私達、そういうことなんで……ね！」
dk「えっ……ちが」
hr「だめかな、ソクミン君…」
dk「……う、うん……分かった」
騒ぐとジョシュア先輩の迷惑になると思ったのか、ハリンちゃんに恥をかかせてしまうと思ったのか、しぶしぶ受け入れたソクミン。
『ちょっと！』
dk「A、いいよ」
なんで、良くないよ！
ハリンちゃんは私の声が聞こえないかのように、ジョシュア先輩に向き直って、
hr「今日、ダブルデートなんです！だからそのままでお願いします♡」
『違うっ！』
ちょっとちょっと、それだけは違うじゃん！！
しかもジョシュア先輩に、やめてよ…。
hr「Aちゃん、照れてるの？」
js「ごめんね、注文確認したいんだけど、これでいいかな？」
『…………はい』
仕方ないけど、ジョシュア先輩には後で弁明しよう。
でも、もう怒ったからね！
js「大丈夫だよ、僕分かってるから」
先輩は去り際にコソッとそれだけ言って、カウンターに戻って行った。
せ、先輩！！
さすが！！
感極まって、カウンターの方を振り向くと、バチッとウインクしてくれた。
そして、口パクで
お、う、え、ん、し、て、る
…………待てよ？
分かってるって、どっちの？
うん……。先輩、絶対勘違いしてる…………。
『あー、もう…』
hr「ごめんって〜」
『あのさ！………いや、もうやめてね』
怒っちゃいそうになったけど、ソクミンが自分で言うって言ってたのを思い出して、踏みとどまった。
hr「ごめんね、ハリンどうしてもパンケーキ食べたくて」
dk「いや、僕もちゃんとメニュー見てなかったから」
hr「でも……ハリンたち、カップルに見えるのかなぁ？」
ハリンちゃん、私の気持ちをよそに、すごく楽しそう。
あーあ、パンケーキなんて頼まなかったらよかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 358人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よしよしちゃん(プロフ) - なさん» こんばんは。ありがたいお言葉、本当に励みになります😭❕こちらこそ、そのような解釈をしてくださって、本当に嬉しいです。こんな作品ですが、これからもよろしくお願いします🙇♀ (3月29日 1時) (
レス) id: 51e421583f (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - ジョシュアペンなのですがジョシュアの解釈もとても素敵で、学生生活の儚さを表現してくださっていて大好きな作品です！お体に気をつけてお過ごしください！いつも更新ありがとうございます！ (3月28日 0時) (レス) id: b8691a6518 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yo | 作成日時：2024年1月30日 17時
