28 ページ28
『ここ…分かんない…』
yz「待ってどうやったらこの式からそうなるの？」
mg「ここ教えてほしい。あとこことこことここも」
mh「…今日はここまでにしよう」
夕方、さすがに疲れたミョンホがそう言った。
mg「俺達のこと見捨てる気か…！？」
『ミョンホいなかったら数学解けないよー！』
mh「今日遊ぶ気満々だったくせによく言うよ、ほら、オンマ達も帰ってくるから。帰った帰った！」
……ミョンホの薄情者！
『じゃあ帰るかー』
yz「うん、またねー」
mg「ばいばーい」
ユズの家は反対方向なので、必然的にミンギュと二人きりになる。
mg「送ってくよ」
『いいよ。まだ明るいし』
mg「いいって、俺がしたいだけだから」
『……じゃあ駅までね』
やっぱり今日のミンギュは何かがおかしい。
私がドキドキするようなことばかり言ってくる。
『変なミンギュ、いやいつもか』
mg「いつもは失礼だろ」
『あ、戻った』
８月も中盤を迎え、暑さもピークを過ぎようとしている。
『ねえ昨日なんでさっさと帰っちゃたの？』
mg「寂しかった？」
『別に！くじ引きで１等以外全部当てた先輩たちによる景品運びレースを見れなかったのは可哀想だなって思っただけ』
mg「待って何それ」
それは見たらよかった、と言って笑うミンギュ。
その背中が、なんだか切なく見えて。
もうすぐ夏も終わっちゃうんだ。
あと、何回四人で遊べるかな？
『ねえミンギュ』
mg「何？」
『本当は寂しかったよ』
ちょっと照れくさいけど、伝えてみた。
夕日に照らされて、ミンギュの顔はよく見えない。
『せっかく楽しみにしてたのに、勝手に帰らないでよᄒ』
そう言った瞬間
暗くなる視界
『あの、ミンギュさん？』
勘違いだったらあれなんですけど、これ、抱きしめられてません？
mg「A、あんまりそんなこと言わないで…」
『ミ、ミンギュ』
mg「本当にさあ」
目の前の状況が理解できない。
mg「隙だらけじゃん。そんなんだからジョンハニヒョンにも捕まるんだよ」
『ミンギュ見てたの』
見てたなら声かけてよ。
mg「それ本気で言ってる？」
『とにかく離して』
ムキムキの腕からなんとか脱出する。
いくらミンギュでも、こういうはっきりしない態度は気分がよくない。
『ミンギュ何か勘違いしてるよ。私と先輩は何にもない』
mg「何にもない人を抱きしめたりしないよ」
『じゃあなんでミンギュは抱きしめたの』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
課題、秒で終わりました。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 301人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よしよしちゃん(プロフ) - クパン推しのCARATさん» そう言ってくださり本当に嬉しいです！ありがとうございますm(_ _)m (1月9日 3時) (
レス) id: 86a358a3c4 (このIDを非表示/違反報告)
よしよしちゃん(プロフ) - はにちゃんさん» わー！嬉しいお言葉ありがとうございます！！続きどんどん書いていきますね💕 (1月9日 3時) (レス) id: 86a358a3c4 (このIDを非表示/違反報告)
クパン推しのCARAT - いつも楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (1月8日 23時) (レス) @page34 id: f10a1613a9 (このIDを非表示/違反報告)
はにちゃん - 最高すぎる！続きめっちゃ気になります！楽しみに待ってます (1月8日 22時) (レス) @page34 id: dc1bc824b8 (このIDを非表示/違反報告)
よしよしちゃん(プロフ) - 棚からぼたもちさん» すみません💦一度外したのですが、こちらの不注意でした。ご指摘ありがとうございます。 (1月7日 23時) (レス) id: 86a358a3c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yo | 作成日時：2023年12月25日 3時
