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私の長所はどんなに嫌なことがあっても一晩経てば忘れてしまう所だと思う。
昨日の嫌な気分が嘘のように、ぐっすり眠れた。ぐっすり寝すぎて、起きたのは10時。
『ヤバヤバヤバヤバ』
ジョンハン先輩といつも走ってる時間より5時間も過ぎてる。絶対、100%怒ってる。
オッパなんで起こしてくれなかったの〜〜!!!
朝ご飯も食べずに家を出る。
いつもは公園までも走って行ってるんだけど、今日は自転車で急ぐ。仕方なし。
『ジョンハン先輩もう帰っちゃってるかもなー』
夏期講習も終わって、油断してたー!!!!
『ついた…』
しかし、公園には誰もいない。
いつもラジオ体操してるおばあちゃん達も、犬の散歩をしている人もいない。そしてジョンハン先輩も……
『やっぱり遅かったか…今度謝ろう…』
今気づいたけど、私ジョンハン先輩とカトク交換してないや。まあ、帰ってオッパに聞いてみよう。
仕方なく今日は帰ろうと思ってUターンすると、公園の奥に人影が見えた。
『あ、いた』
そこにはダンスを練習してる先輩がいた。
練習している曲はboomboomだ。難しい曲だってソクミン達は言ってたけど、ジョンハン先輩は踊りこなしていた。
『かっこいー…』
スニョン先輩やミョンホとはまた違った雰囲気のダンス。
汗だくで踊る先輩が、なんだかいつもよりかっこよく見えて、ついつぶやいてしまった。
jh「ん?おお、おせーな、いつからいたんだよ」
ジョンハン先輩がこっちに気づいた。音楽を止めて、歩いてくる。
『寝坊しちゃって…』
jh「ハア…人が教えてやってるっていうのになあ、」
『ほんとすみません』
jh「俺暇すぎてダンスの練習始めちゃったよ」
『ハイ、とてもすごかったです』
jh「いっぱい動いたら喉乾いたなー!」
『買いに行かせていただきます』
jh「いちごミルクとサイダー」
『…仰せのままに』
踊ってるときはかっこよかったのに、やめたらすっかり元通りだ。
仕方ない、遅刻したのは私だしね。
近くの自販機で注文の品を買う。
『はいどうぞ』
jh「センキュ、サイダーの方はやる」
『え、ありがとうございます』
この人はこういう所があるから憎めない。まあ私のお金なんだけど。
『好きですね、いちごミルク』
jh「この世で一番うまいからな」
『でもちょっと甘すぎません?』
jh「馬鹿だなそこがいいんだよ。ほら、練習始めるぞ」
『はーい』
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作者名:yo | 作成日時:2023年12月8日 1時