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私だけ先に行ってもな、と思って差し入れを買っていくことにした。差し入れって言っても自販機のジュースだけど。
『ミンギュはコーラでしょ、ミョンホはお茶……ソクミナもコーラでいいかな』
先輩たちが何好きかなんて知らないなー。まあ、みんな炭酸は好きでしょ。
ジュースやお茶を適当に選ぶ。
そういえばジョンハン先輩はいちごミルク好きだって言ってたな。
ガコンガコンと出てきた飲み物を取って、体育館に向かう。
『いや重』
さすがに１０本は物理的に無理かも。
しかし私は横着を極めているので、気合で全部抱える。たとえどんなに見苦しくなろうとも。
すみません皆さん、ペットボトルの化け物が通ります！
「うわ危な」
『ぎゃ』
急に前から声がして、立ち止まる。
『あ、ジフン先輩』
wz「…危ねえな、どんだけ持ってんだよ」
『すみません、見えなくて…あっ違う！そういう意味じゃないです！！』
wz「…」
しまったジフン先輩に身長の話題はNGだった。
お前いい度胸してんな、と言いながらも飲み物を半分持ってくれた。
『先輩ありがとうございます。これ皆さんに差し入れだったんで、私が持つべきなんですけど』
wz「いいよこれくらい。…ていうかさ」
私とほとんど身長が変わらない先輩が私のことをじっと見つめる。
な、何か怒られるのだろうか。
wz「……5…好きなの？」
『え？』
wz「プリキュア５、好きなの？」
人間は絶対言わなさそうなことを絶対言わなさそうな人が言ったとき、脳が思考停止するみたいです。
wz「ストラップつけてるから」
『はい…まあ、小さい頃見てたんで…』
カバンにつけてるYES！プリキュア5のストラップ。
小さい頃好きだったミルキーローズ。実は中学の頃の友達とおそろいなのだ。
『ジフン先輩プリキュアとか知ってるんだ』
wz「知ってるっていうか、全部見た」
『えええええ！！！？？』
wz「オープニングは１期の方が好き。でもシロップが好きだから２期もいいと思う」
『ええええええええええ！！！！！？？？？』
ジフン先輩とプリキュアって、この世界の対極でしょ！？
今学期一番の衝撃だよ………
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作者名：yo | 作成日時：2023年12月8日 1時
