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jh「よし、今日も来たな」
『二日目ですが、正直もうめげそうです!!』
清々しい朝、清々しい笑顔のジョンハン先輩に迎えられたのも関わらず、私の心はもう折れかけている。
jh「今日も昨日と同じルートで行くから、昨日言ったこと意識しろよ」
『はーい…』
先輩のレッスンは意外と淡々としている。
1キロくらいのコースを先輩についていくだけ。時々先輩からのアドバイス付き。
『先輩、質問です』
jh「おお余裕だな」
『リレー本番は走るの200メートルだけじゃないですか、長距離練習して意味あるんですか?』
これは密かに思っていたこと。別にいっぱい走るのがしんどいとかではなく。
jh「馬鹿だな」
なんだと。
jh「お前はまず基礎がダメダメなんだから、長距離短距離の前にフォームとか体力とかを整えないといけないんだよ」
『…なるほど』
jh「あと1キロは長距離じゃない」
『え!?!そうなんだ…』
私からしたら十分長距離何だけど。いったい何キロから長距離なんだろう。
jh「俺の言った通りにしとけば速くなるから、黙ってついてきたらいいんだよ」
『…ハーイ』
すごい俺様なセリフ…実際速いから文句は言えないんだけど。
『先輩、もう一つ質問です』
jh「はい何でしょうか」
『これはダイエット効果はありますか?』
jh「さあ」
さあって何ですか。
jh「まああるんじゃない?Aの丸顔は手遅れっぽいけど」
『なんてこと言うんですか!!気にしてるのに…!』
jh「はははㅋㅋㅋ」
『あーあ…やっぱりジョシュア先輩ももっとスリムな子が好きだよね…』
jh「俺はちょっと質量ある方が好き」
『えー変態だᄒ』
jh「……余裕そうだな。スピード上げるか」
ひい!すみません!!
jh「お前ジスのどこが好きなの?」
『全部』
jh「即答かよ」
だって全部だもん。ビジュアル、性格、品性、どこをとっても完璧な先輩。もう好きとか憧れを超えた感情すらある。
jh「ジスはそんなに完璧じゃねえよ」
『そうかなあ』
幼馴染の先輩が言うならそうなのかもしれない。意外と抜けてるところとかあるのかな?
『でも、完璧じゃなくてもそれはそれでアリですけどね』
jh「そうですか」
『先輩はそういうのないんですか?色々噂聞きますけど』
jh「俺?モテるよ、それはもう」
『そうですか』
いや知ってますけど!あなたが告白されてる現場何回か見てますから!
jh「どうだろうね。気になってるやつはいるけど。」
えー意外、とっかえひっかえ遊んでそうなのに。
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作者名:yo | 作成日時:2023年12月8日 1時