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嬉しいことに夏期講習は午前中で終わった。
ユズはこの後も部活があるそうなので、ミンギュと2人で帰る。
mg「ジョンハニヒョンじゃなくて俺を頼ってほしかった。俺がサポートするって言ったじゃん！」
『ごめんって』
ミンギュはさっきからずっと拗ねてる。こうなるのがめんどくさいから言いたくなかったんだよ。
mg「めんどくさいって思ってるでしょ」
『思ってないよ』
mg「嘘だ」
『ちょっとだけ思いました』
そんなに不機嫌になることないじゃん。
mg「俺ってそんなに頼りない？」
『……いつも頼りにしてんの、分かんない？』
mg「いつも？本当に？」
『本当だよ』
これ以上ネチネチされてもめんどくさいし、ご機嫌をとっとこう。リップサービスだぞ。
mg「それでも、もっと俺のこと頼ってよ、俺はAのこと大切だと思ってるから」
『う、うん』
予想とは違う真剣な目でそう言われて少し戸惑う。
mg「A、照れてる？」
『別に？』
mg「顔赤いけど」
『ミンギュがちょっと痛いセリフ言うから恥ずかしくなった』
そうだ、急にそんな事言われたからびっくりしただけ。
顔が熱い。やめてくれ、ミンギュになんかドキドキする訳がないでしょ。
mg「ねえときめいた？」
ニヤニヤしながら顔を覗き込んでくるミンギュ。
『…一人で帰る』
mg「あっ待ってよごめんって！」
スタスタと歩くスピードをあげ、ミンギュを置いていく。
mg「でもびっくりしたなー。ジョンハニヒョンが教えてくれるなんて。意外と優しいとこあるじゃん」
『ね。部活ではどんな感じ？』
mg「別に普通だよ。…まあ、ちょっと面白い。」
『へ〜うまくやっていけそうでよかった』
ちょっと心配してたからね。
ミンギュはいつもこうやってダンス部の話をしてくれる。
ジフン先輩に怒られたとか、ジュン先輩がまた変なことを言ったとか、話を聞いてるだけで楽しい。
あー仲良いんだろうなってのが分かる。
ジョンハン先輩が入ってもきっとこれからもうまくやっていけるんだろう。
『あ、電車来た』
mg「本当だ。ねえ明日も走るの？」
『うん。特訓しなきゃ！』
mg「無理しないでね。Aのこと大切なのは本当だから」
『やめてよ、照れるじゃん』
mg「本気だって」
顔にまた熱が集まるのは、暑さのせいだろうか。
『分かった分かった、じゃあね』
そう言って、電車に乗る。
ミンギュはああいう照れくさいことを平気でいうから困るんだよ。
でも私もミンギュのこと頼りにしてるのは本当だからね
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作者名：yo | 作成日時：2023年12月8日 1時
