青い恋 (ページ33)

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『はあ…結局入部しちゃったな…』

家に帰ってテレビを見ながら今日のことを思い出す。

もしあそこで断ってたら…ワガママ言うなって怒られてたよね。

うん、なってしまったものは仕方ない。切り替えよう！！
そんなことより夏休みだもんね！！

『明後日から〜夏休み〜SummerVacation〜〜♪』
sc「何その歌」
『…いつからいたの』
sc「今」

帰ってきたらただいまくらい言えっ！！

sc「あれ、もう歌ってくれないんですか？ᄒ」
『やめて』
sc「いい歌なのにᄒまあ照れてるAも可愛いけど！」

もう突っ込むのも疲れたな。このむくんでる顔のどこが可愛いんだか。

あ、もうこんな時間。

『さ、そろそろ行くかあ』
sc「行くって？」
『走り込み』
sc「走り込み！？なんで！！！！」
『いちいちうるさーい！』

うるさい兄貴の顔面を軽くパンチする。

『…いろいろあってリレー走ることになったの！でも私足遅いから…だから今から特訓するの！』
sc「リレー…Aが…？」

すごく驚いているオッパ。そりゃ普段部活も入らずダラダラしてるやつが急にそんなこと言ったらびっくりするよね。
私じゃ役不足だって思ってるんだろうな…。

『そりゃ、私より他の人のほうが適任だと思うけど…』
sc「何いってんだよ。絶対そんなことないから。」
『え？』
sc「Aのことだから、何か理由があるんだろ？勇気出したんだな、偉いぞ！」

そう言って私の頭を撫でる。

『やめてよ、別に私がやりたかっただけだから』

優しい言葉に安心してしまう。ちょっと癪だけど。

sc「Aなら絶対うまくやれるから！応援してる」
『…ありがとう。オッパはいつでも私のこと応援してくれるね』

オッパだけじゃない。ミンギュたちや、ユンソ君、ジュアたちもサポートするって言ってくれた。

sc「当たり前だろ。俺はオッパなんだから」
『ありがとう』

なんだか照れくさい気持ちがこみ上げてくる。
私はなんやかんや温かい人たちに囲まれているのかも。

韓国に来たばかりの頃の私に教えてあげたいね。

『じゃあいってきまーす』
sc「アンデ！朝にしなさい！！」
『応援するって言った…』
sc「それとこれとは話が違います！」

オッパのケチ！！

sc「本当に危ないんだって！Aは自分の可愛さと男の怖さを分かってない！！」
『近所走るだけだって！！』
sc「頼むから……どうしても行くって言うなら俺もついていく」

げ、それだけはヤダ

『朝にします…』
sc「そうしてください」