青い恋 (ページ4)

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『…てわけ』
mh「どこからがAの妄想？」
mg「そいつと俺どっちがかっこよかった？」
『妄想じゃないしどっちもかっこよくない！』

二限の家庭科は調理実習で、運がいいのか悪いのか、この2人とチームになってしまった。

まあミンギュは料理がすこぶる上手なので、ラッキーと言えばラッキーである。

ほとんどの作業を主夫ミンギュがやってくれてるため、私は暇を持て余し、今朝の武勇伝を語っている。

それにしてもミンギュ、慣れた手つきだね。

『ミンギュの数少ない長所だ』
mg「え急に悪口？」

mh「でもそんな人いたかな？シュアヒョン並にかっこよかったんでしょ？」
『顔だけならね！ジョシュア先輩はあいつとは比べ物にならないくらい性格も素敵だから！！』
mg「俺も聞いたことない。今日の昼休み探しに行く？」
mh「でも名前聞けなかったんでしょ？」

例の先輩は、謎に包まれてるみたい。

『でも、もう会いたくないからいいの！』
mh「…………イケメン大好きAが！？』
『私にはミョンホとミンギュがいるからいい』
mg「え！やっと俺の良さに気づいてくれた！？」
mh「そう言ってシュアヒョンラブなくせに…」

さっきから名前が出てくるジョシュア先輩。

そう。

彼こそが私のゾッコンラブのお相手、イケメン・完璧・ジェントルマン(中略)のジョシュア先輩なのだ。

3年のジョシュア先輩は、どこのアイドルよりかっこいいビジュアルに、学年トップクラスの成績、さらに運動神経抜群、いつも紳士的でワインから女性の扱いまで完璧な方。

この高校の女子８割がジョシュア先輩に恋してると言っても過言ではない。

私も入学式(ミンギュと迷子になって)校内を案内してもらってから、胸のときめきが止まらないのです。

ジョシュア先輩がいるからつらい日々も頑張れるんです。

『ジョシュア先輩に会いたい…』
mg「急に！？」
『朝から色々ありすぎて疲れた…充電……』
mg「……俺がいますけど？」
『ミンギュで何が充電できるの？アイフォン？』

不機嫌そうに口を尖らせながらクッキーをオーブンに入れるミンギュ。

mh「どんまいミンギュ」
　「あ、シュアヒョンなら次家庭科だからここ使うよ」
『ほんと！？』
mh「うん。ヒョン昨日言ってたパスタ作るの楽しみだーって」
『か、かわいい…！！あ！じゃあこのクッキー渡せるじゃん！女子力アピール！！』

これでジョシュア先輩の胃袋つかめる！

mg『掴めたとしても、俺の味だけどね』