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【ミョンホside】
俺がこの高校に入ろうと思った一番の理由は、ダンス部があるから。
去年の冬、ミンギュとソクミンの3人で絶対合格しよう、と約束した。ミンギュもソクミンもそんなに頭が良くないからかなり(俺が)苦労したけど、なんとか3人で仲良く合格することができた。
俺ももちろん嬉しかったけど、一番喜んでたのはミンギュだった。ミンギュはウキウキで入学式に向かい、なんと迷子になった。
そして、女の子と一緒に帰ってきた。
それが、Aとの出会いだった。
半泣きになりながら教室に入ってきた二人の顔は忘れられない。
Aは、日本から引っ越してきたらしく、まだ韓国語がうまく話せないときもある。それでも、そんなことを感じさせないくらいパワフルで、明るい女の子だった。特別可愛いわけではないけど、愛嬌があってとてもかわいらしい。かと思いきや、意外といろんなことを考えていたりする。
元気で、優しくて、でも芯がある子。
まあ、ミンギュが好きになっちゃうのも分かる。
ほら、今だってAのこと目で追ってる。
恋愛なんて興味ないとか言ってたくせにᄒᄒ
2人とも元気で騒がしいからなんやかんや気が合うみたいだけど、Aはミンギュのことを仲の良い大型犬としか思ってない。
そして、シュアヒョンに夢中で隣からの熱視線には1ミリも気づいていない。
はじめの方はこの構図が面白くてミンギュをからかったりしてたけど、そろそろ不憫になってきた頃。
mg「ここって未然形でいいっけ？」
『多分…』
mg 「てかA字汚いね」
『は？』
授業中、俺の席からは二人がよく見える。
……………お似合いだと思うねんけどなあ
もちろんシュアヒョンは女子からの人気がすごいけど、ミンギュだって負けてない。Aだって別にミンギュを嫌ってるわけじゃない。ただ、意識してないだけ。
Aとかソクミンと違って俺は他人のことなんてそこまで興味ないけど、親友の恋路くらい応援したい。
mh「二人とも幸せになってほしいんだけど、うまくいかないもんかなー…」
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作者名：yo | 作成日時：2023年12月8日 1時
