青い恋 (ページ18)

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『あー朝からいい汗かいたな！』
「A死ぬほど声出してたね笑」
「まじゴリラかと思った」
『なんだと』

私は結局あのあと全力でコートを駆け回り、へとへとになってしまった。
クラスの友達と喋りながら、更衣室で着替えて教室へ向かう。次は国語だっけ。

「A！」

『ん？あ、ソクミン！』

急に名前を呼ばれ振り返ると、隣のクラスのイ・ソクミンがいた。

dk「お疲れー俺の活躍見てた？」
『見てた見てた』
dk「嘘つけーㅋㅋ」

この笑顔。

「ソクミンやっほー」
dk「お！お前地理のノート返せよ笑！」
「DK体育祭何でんの？」
dk「未定！！ミンソも決まったら教えて！」

私もミンギュも友達は多い方だけど、こいつには負けると思う。
廊下を歩けばみんなが振り返る、友達100人！ってタイプ。
DKっていうのはニックネームで、こいつの笑顔は周りに感染していくから「ハッピーウイルス」なんて呼ばれたりもする。
ミンギュの友達で、彼もまたダンス部のエースなのだ。

『ちゃんと見てたよ！ミンギュにシュート決められてたね笑』
dk「活躍してるとこ見てよー」
『ごめんごめん』
dk「Aは体育祭何やるか決めた？てか昨日ダンス部来なかったよね！待ってたのに！」
『一個ずつ聞いてよ〜』

ミンギュが大型犬なら、ソクミンは小型犬。いやまあこいつも180くらいあるんだけど。

『まだ決まってないよ。でも騎馬戦やろっかなーって感じ』
dk「あー騎馬戦楽しそうだよね」
『で、昨日はみたいドラマがあったから帰ったの！それに、ミンギュにも言ったけど、やっぱり部外者が行き過ぎたら迷惑だよ』
dk「えーそんなことないよ」
『ソクミンはそう言ってくれるけど、ジフン先輩とかウォヌ先輩とか絶対迷惑だと思ってるからね』
dk「あの人たちは誰にでもああいう態度だって笑」
　「Aが来たらみんな喜ぶよ」
『それスンチョリオッパだけでしょ』
dk「違うって笑」

ソクミンったら気を使わなくてもいいのに。

dk「それに、昨日は面白いことが…あ！もうチャイムなるじゃん！引き止めてごめんね！」
『いいよいいよ、またね！』

ソクミンは何か言いかけてたみたいだけど、あと1分でチャイムがなりそうだったので、そこで別れた。