青い恋 (ページ14)

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そっかー体育祭かー

ユズと別れ、電車を降りて家まで自転車を漕ぐ。もう慣れたけど、やっぱり大変なんだよね…
変なとこに引っ越すから…

体育祭、私はなんの競技に出ようかな？運動はあんまり得意じゃないけど、こういうイベントは大好きだから、色々出たい。
ミンギュたちと一緒の競技やったら楽しいと思うけど、ミンギュは運動神経ピカイチだから、きっと選抜リレーとか出るんだろうな。ユズと一緒に騎馬戦でもやろうかなー。

うん！めっちゃ楽しみ！！
よーし後一漕ぎ頑張るぞー！

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『ただいまー』

はあ、めっちゃ疲れたー

「おかえりー」

…………この時間誰もいないはずなんだけど…嫌な予感が…

Sc「おかえり、俺の天使♡」
『さ、アイスアイス』
Sc「ちょっと無視！？オッパ悲しい！」
『うるさい！なんでいんのよ！！部活は！？』

…この見るからに頭の悪そうな男は、チェ・スンチョルという、残念ながら私の兄だ。まあ親の再婚相手の子供だから血は繋がって繋がってないんだけどね。

顔が整っていて、人当たりが良く、おまけにダンス部の部長&生徒会長。だから学校ではジョシュア先輩と並ぶ人気者なのだが…

Sc「頭痛かったから今日は帰れって言われたんだよ。でも、Aの顔見たら治ったよ♡」

とにかくこの男は、根っからのシスコンを拗らせている。私のことを本気で天使の生まれ変わりだと思っていて、私にゲロ甘。その上超絶過保護で、もし私に彼氏ができようものなら殺す勢いだ。おーこわ！

『そういうのいいから』

冷蔵庫からチョコアイスを取り出して、リモコン片手にソファーに座る。
当たり前のように隣に座ってきた兄を端に退け、テレビをつける。

Sc「また恋愛ドラマか…Aにはこういうのまだ早いよ」
『いや私もう16です』

勘弁してくれと思いながら、集中したいので適当に相槌を打ち続ける。

Sc「今日急に暑くなったよなー体育死ぬかと思った」
『うん』
Sc「後今日抜き打ちテストあってさー」
『うん』
Sc「頭痛も別に平気だったんだけど、ウォヌが帰れってうるさくてさ」
『うん』
Sc「あ、あと隣のクラスに転校生きたよ。すっげえイケメン」
『うん』

うん？

Sc「なんかシュアの幼馴染らしくて笑そんなことあるか？って思ったんだけど」
『………ユン・ジョンハン？』
Sc「お！そうそう！なんで知ってるんだよ笑」
　

全くこいつは、忘れようと思ってたのに……