青い恋 (ページ13)

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キーンコーンカーンコーン

nm「じゃあもうすぐ夏休みだけど気抜かずになー」

ナム先生に挨拶をし、教室を出る。

yz「あーやっと終わった」
『今日は特に濃かった…』
mg「夏休み、早く来い〜！！」
mh「お前らまだ月曜だよ」

『ユズ今日バド？』
yz「うん。でも後半だしもうさぼろっかなー」
mg「いや行けよ」
『サボり常習犯がよ』

顔を歪ませて泣き真似をするユズ。ユズはバドミントン部に入ってるけど、出席率は…

mh「Aは？今日ダンス部来る？」
『いや帰る。見たいドラマあるし』
mg「ええ〜来てよ〜」
『明日は行くから。あんまり行っても迷惑でしょ』
mg「全然そんなことない」
『この前ジフン先輩に睨まれたもん』

元々ダンス部には行き過ぎだと思ってたけど、2年のジフン先輩に睨まれてからは特に控えようと思っている。
まあ私ダンスしないし、普通に邪魔だよね。

mh「あの人は元々ああいう顔なんだよ」
『でもとにかく帰るの』
yz「なんのドラマ見るの？」

ユズ良くぞ聞いてくれた！

『”さくらんぼうの木”っていう恋愛ドラマ！主演はもちろんイェ、ジュ、ン♡』

イェジュンは韓国が誇る人気有名俳優。初恋泥棒という異名を持つ彼は演技力も抜群。
別にファンってわけでもないけど、彼の出るドラマにハズレはないので毎回追ってるわけ。

yz「あーそれちょっと気になってたやつ！確か”夢号室”と同じ監督の作品だよね？」
『そうそう。今回もイェジュンが無双してるらしい…♡』
mh「好きだねーイェジュン」

キュンキュンできる恋愛ドラマは大好きだ。イェジュンみたいな人に告白されて、恋人同士になれるなんて、どんなに幸せだろう。まあ現実ではあり得ないんだけど！

mh「まあ今日は色々あったんだから、帰って癒されな」
『うん、ありがとうミョンホ。じゃあユズ帰ろ』

ミンギュとミョンホにバイバイ、と手を振って、玄関を出る。
外に出ると、むわっという暑い空気に襲われる。

『あっつ…』
yz「もうすっかり夏だもんねー」
『ちょっと前まで冬だったのに』
yz「夏休み何する？」
『うーん海でも行く？』

夏休みまでもう一週間もない。高一の夏休みは一回きりなんだから、何か思いっきり楽しまないとね。

『でもほとんど夏期講習と課題に潰されるんだろうなー』
yz「体育祭のことも色々決めなきゃだしね」
『そういえば夏休み終わってすぐだったね』

うちの学校は夏休み終わってすぐに体育祭が、その後に文化祭がある。

『そう考えたら結構忙しいじゃん』