紅一点がーるの退所事情。2

退所83 ページ47

廉も、考えていることは同じだったらしく、









苦笑しながら、辺りを見回した。









永「あそこで聞いてみる？」









ナースステーションを指差して問う廉。









「うん、」









垂れかかったマフラーを再び纏めて、ナースステーションへ向かった。









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大吾の病室もわかり、エレベーターに乗り込もうとした所で









誰かに呼び止められた。









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？「あの……昨日病院にいらしてた方ですよね？」









振り返ると、白衣を着た白髪の男性がいた。









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服装等からして、お医者さんである事はわかる。









私が頭に？を浮かべていると、









廉はわかったようで、









「あぁ！！」と大きく頷いてみせる。









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私も記憶の線を辿りながら、考える。









どうしても、あと一歩のところで思い出せない。









「んん、」









なんて唸っていると、









廉が助け舟を出してくれた。

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