紅一点がーるの退所事情。2

退所58 ページ19

ほんま、不意打ちすぎる。









好きやで、とか、普段言われ慣れてない私にとっては









大ダメージ。









「あー…、」









恥ずかしくて顔を伏せる。









西「何、照れてんの。」









顔を伏せているから、表情はわからないけど、









声からしてドヤ顔の大吾が頭に浮かぶ。









「うっさい、し ね」









このままじゃ腑に落ちないので、









精一杯の反抗。









西「ええっ！？し ねってひどない！？」









「…」









西「いや、無視かい。」









ツッコんだのか、ぽん、と大吾にチョップされる。









「痛いわぼけ」









顔をあげて一言。









西「優しくしたし」









「あっそ」









大吾がくれた缶コーヒーを口に運んだ。









西「まあとりあえず、なんかあったら言いやってこと。









(人１)すぐ抱え込むねんもん。わかった？」









抱え込んでるのか、そっか。









「わっかりました。」









なんか恥ずかしいから、おちゃらけてみる。









・

退所59→←退所57

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す