紅一点がーるの退所事情。2

退所57 ページ18

私がそういうと、あ、そやったなって









何事もなかったように自分の缶コーヒーを口に運ぶ。









「は、」









あつかましくも、他の飲み物をくれるんじゃないかって思っていた私は









大吾に反抗の一言を漏らす。









西「なにが『は』やねん。」









私のモノマネをしたつもりか、









妙に『は』のところだけ強調していう大吾。









「ほんまひどいわー」









西「なんでやねん」









さすが関西人、とでもいうようなツッコミが炸裂する。









私が大吾に叩かれた頭をいじけながら擦っていると、









西「嘘やって、はい」









と、ポケットから別の缶コーヒーを差し出した。









「またコーヒーかよ。」









西「でも甘いやつやで？」









ドヤ顔でそういう大吾。









なにも言い返せなくて、缶コーヒーとにらめっこしていると









大吾がでもさー、と話始めた。









西「ほんまによかったな。仲直りできて。」









私がうん、と頷くと、









大吾はどこか遠くを見つめて、しんみりした表情になる。









西「…なんかあったら言いや」









私に視線を移してふふ、って笑う。







.





.





.





.





.





.





.




.






.




西「俺は、笑ってる(人１)が好きやからさ。」

退所58→←ちょーたん※必読！！！！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す