#117 ページ22
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『誤魔化せた…かな？』
いづみさんにlimeを返して、ベッドにまた倒れこむ。
少しの罪悪感を抱えて、目を閉じた。
…また、嘘ついちゃった。
本気で心配してくれてるみんなに、"仕事です"なんて。
この間から、私はみんなに嘘をつきっぱなし。
心配かけたくないという、私のエゴで。
天馬くんしか芸能界に通じてる人がいないこの環境に甘んじて。
そんなことをうだうだと考えていると、突然スマホがバイブした。
こんな時に誰だ、なんて悪態をつきつつ画面を見る。
するとそこには、知らない番号。
私は、仕事用とプライベート用のスマホを分けていないから基本的に電話がかかってきたら出るようにしている。
…無視って業界の人とかだったらめんどいし。
『ん"んっ』
喉に溜まった痰を喀出して、声の調子を良くしてから電話に出た。
:::
コンコンと、広い部屋にノックの音が響く。
体を引きずりながら扉を開けた。
「A！だいじょーぶー？」
『…斑鳩さん。』
「きれいな部屋ー！おじゃまします！」
電話の主は、まさかの斑鳩さんだった。
どうやら、前私が番号を教えたときに登録してたみたいで。
私にはかけてきたことがなかったから、私は斑鳩さんの番号を控えていなかった。
だから私は何も考えずに斑鳩さんの電話に出てしまったということだ。
じゃあ、何故斑鳩さんにこうなっていることがバレたのか。
…それは私もわからない。
「えいっ」
『うひゃっ』
斑鳩さんが、私の額に掌を当てる。
いきなりの冷たい感触に、ついへんなこえが出てしまう。
「やっぱり熱だねー。お薬はもらったんだよね？」
『はい、先生に…。さっきも聞いたんですけど、何で私が体調悪いことわかったんですか…？』
「んー？…声が、いつものAじゃなかったから！」
『えぇ…。』
最初は、仕事だということを伝えた。
…なのに、斑鳩さんはいつもと変わらない声色で「嘘はだめだよー？」と言ってきたのだ…。
そう言われて、私はどもってしまった。すると斑鳩さんは、"心配"と連呼し、しまいには"会いたいからいるとこ教えて"と言ってきた。
…斑鳩さんに弱い私は、自分のいるホテルの名前を斑鳩さんに教えてしまった。
『斑鳩さん、他の人にここのことは…？』
「内緒にしてる！だって、Aのとこには俺だけで来たかったから。」
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夢花(仮垢) - 夢主ちゃん頑張れ…。あ、どこかは忘れましたが(すみません)、この続編のどこかに「してしまった」の所が「してひまった」になってました。今自分が覚えてるってことは割と最後の方です()中途半端 (2018年11月16日 9時) (
レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 悠斗さん» コメント、並びにご指摘ありがとうございます。早急に訂正させていただきます。大変失礼いたしました。 (2018年4月7日 14時) (レス) id: 92b7e8a327 (このIDを非表示/違反報告)
悠斗(プロフ) - いつも楽しく読んでいます。文字ミスなのですが120ページの「仕事が立て込んでて、MANKAI両へ帰る余裕がなかったのだ。」 のところで『両』ではなく『寮』ですよね。 (2018年4月7日 11時) (レス) id: c0cfb0f959 (このIDを非表示/違反報告)
ますみすみ(プロフ) - いやぁぁぁｯ///みすみーｯ///本当この作品大好きです!!! (2018年4月3日 0時) (レス) id: 43e6e1321d (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - ひぃゃゃゃゃああ！！！三角〜！！！かわいいよ〜〜〜！！！ (2018年4月2日 21時) (レス) id: 700d4b33cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青
| 作成日時：2017年11月6日 22時
