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"彼氏なんぞ、作ってくれるなよ。"
久しぶりに帰国した社長は、真剣な顔つきで言い放った。
『…それは、どういうことでしょうか。』
シンと静まり返った社長室で、秒針が進む音と私の小さな声だけが響く。
背中に汗が伝ってきて、きもちわるい。
きっと私の顔は真っ青だ。
それは話の内容というのもあるけど…久しぶりに感じた、社長のこの威圧感にあてられているのもある。
震える声で私が尋ねると、社長は変わらない口調で口を開いた。
「…お前は、世間に何を売っているのか考えたことはあるのか。」
『え…？』
「お前が売っているのは、普通の店のような目に見えるものではない。
もちろん、それは私たちも同じだ。
演技、顔、存在で目に見えない何かを与え、あらゆる人の心に働きかける。
そうすることで、お前は金を儲けているのはわかるな？」
『…はい。』
「特にお前は仕事の幅が広い。
声優として、女優として、モデルとして人々の心に作用するんだ。
今も来ているが、お前に歌を歌ってほしい、動画配信サイトで動画を出してほしいという先方からの依頼もきている。
…なぜ、来ているのかはわかるだろう。お前は阿呆ではないはずだ。」
心臓が喉から出て来そうだ。
頭が痛い。
『…私が、人気があるから、です。』
「その通りだ。わかってるんじゃないか。
仕事の幅を広げることで、様々な方面のファンを獲得することができた。
そして、持ち前の演技と容姿でそのファンを維持させている。
…所謂、人気商売なんだ。」
人気商売。
その言葉が、わたしの頭にずどんとのしかかってくる。
…多分、社長は、私がバラエティ番組とかで"彼氏はほしい"と言っていることに怒ってる。
でもそれじゃあ、なんだか…人気がなければ私は稼ぐことができない。
そう言われてる気がした。
…ぶっちゃけ、そうなのかもしれない。
私は天馬くんみたいな天才じゃないんだから。
「何も一生作るなとは言わない。…だが、せめて30までは男を作るな。
全力で、世間が求める"由井A"でいろ。そこにプライベートの男は必要ないはずだ。
お前には期待してるんだ。」
男は必要ない、確かにそうかもしれない。この前まで私だってそう思ってたし。
…なのに。
今はすごく、つらく感じてしまう。
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夢花(仮垢) - 夢主ちゃん頑張れ…。あ、どこかは忘れましたが(すみません)、この続編のどこかに「してしまった」の所が「してひまった」になってました。今自分が覚えてるってことは割と最後の方です()中途半端 (2018年11月16日 9時) (
レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 悠斗さん» コメント、並びにご指摘ありがとうございます。早急に訂正させていただきます。大変失礼いたしました。 (2018年4月7日 14時) (レス) id: 92b7e8a327 (このIDを非表示/違反報告)
悠斗(プロフ) - いつも楽しく読んでいます。文字ミスなのですが120ページの「仕事が立て込んでて、MANKAI両へ帰る余裕がなかったのだ。」 のところで『両』ではなく『寮』ですよね。 (2018年4月7日 11時) (レス) id: c0cfb0f959 (このIDを非表示/違反報告)
ますみすみ(プロフ) - いやぁぁぁｯ///みすみーｯ///本当この作品大好きです!!! (2018年4月3日 0時) (レス) id: 43e6e1321d (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - ひぃゃゃゃゃああ！！！三角〜！！！かわいいよ〜〜〜！！！ (2018年4月2日 21時) (レス) id: 700d4b33cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青
| 作成日時：2017年11月6日 22時
