部内恋愛とか。 ページ8
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『あ…月島くん。おつかれさま。』
「…名前さん、おつかれさまデス。」
私はその時、熱中症対策用の氷嚢を作りに、製氷機のおいてある倉庫にいた。
そこであったのは、まさかの月島くん。
この倉庫は、コンクリートがむき出しになっていて、滅多に開けられることもないからひっそりとした避暑地になっている。
…主に、マネージャーの。
私は仕事でよく来るけど、ここでプレイヤーに会ったのは初めてだった。
余程暑いのか、いつもの澄まし顔は消え去りうざったほうな表情になっている。
『どうしたの？月島くん、こんなとこで。』
「名前さんこそ。」
『私はお仕事。氷嚢、作ろうと思ってね。』
「へぇ…」
手に持っていた氷嚢を月島くんに見せる。
中で、ガラ、と氷が動く音がした。
月島くんは、ふらふらと寄ってきて、私の手にあった氷嚢を持ち上げた。
そのまま、首筋に当てる。
『あ"っ、まだお水入れてないから、氷の角が痛くない…？！』
「…確かに、痛くないワケじゃないですけど、この冷たさに比べたら全く気にならないので大丈夫ですよ。」
『…ほんと？それなら、いいんだけど。』
月島くんは、近くにあった壁にもたれかかる。
私も、別に急ぎではなかったから壁に背中を預けた。
「そういえば、何ですけど。」
『なに？』
「白鳥沢って…部内恋愛とか、大丈夫なんですか？」
『…どうしたの、急に。』
「イヤ、気になっただけです。」
若干氷が溶けてしまった氷嚢を弄びながら月島くんは続ける。
「…結構、強豪とかだったら特にあるじゃないですか。
プレイヤーとマネージャーの恋愛禁止条例みたいなやつ。
恋愛にうつつを抜かしてる場合じゃない、とか。
きちんと言葉にされていなくても、暗黙の了解のような…。どうなんですか？」
…正直、そんな話は聞いたことがない。
マネージャーがほぼいなかったというのもあるかもしれないけれど。
…でも、月島くんの話は妙に説得力があった。
間違ってないもんね。
『…どうなんだろう、わからないや。』
「そうデスか。…まぁでも、自分のチームの奴より、他校の奴の方が…。
レンアイ、しやすくないですか？」
月島くんが冷たく言う。
何故か、その言葉はすごく重みがあった。
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りり - 1000！ (2023年1月20日 23時) (
レス) @page30 id: feaf084e84 (このIDを非表示/違反報告)
あきゃ - お話し読ませていただきました！ お話しもリアルで読んでいてとても楽しかったです。 お話しの続きがあると嬉しいです。お体に気をつけて頑張ってください…応援しています！ (2022年9月10日 10時) (レス) @page30 id: a21b7320f4 (このIDを非表示/違反報告)
桜月(プロフ) - 話の展開にハラハラドキドキして、、読んでいてとても楽しかったです！！！とってもキュンキュンしました！！更新大変だと思いますが……作品の続きを読める日をずっっと楽しみに待ってます！！！影ながら応援してますっ！！ (2022年8月17日 18時) (レス) @page30 id: 5b22c7453f (このIDを非表示/違反報告)
脇腹 - コメント失礼します…！今まで色んな夢小説見てきたんですけれど顔文字とか入ってなくて表現の仕方も分かりやすく凄く読みやすくて良かったです！！ (2022年6月29日 13時) (レス) id: 56704687d6 (このIDを非表示/違反報告)
紅月。 - 初コメ失礼します！この作品を読んだ時、衝撃を受けました！もう読みながら悶えてました！この作品で糖分を補給してるのでこれからも主様のペースで更新お願いします！ (2021年8月18日 17時) (レス) id: 9bccb615c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青
| 作成日時：2017年8月8日 20時
