番外編《あかあしのはつこい》 ページ29
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Aka-ashi side.
「(暑い…。)」
何もない、ただの日常。
いつも通りにバレーをして、いつも通りに勉強をして…。
そんな毎日に、俺は別になんの不満もない…なんてことはなかった。
「今日やばいな？最高気温何度だっけか…？」
「…見てないけど…でも、40はいきそうだよな。」
「お前顔が涼しげだからあんまりよくわかんねんだよ。」
部活が始まる前。
俺は、チームメイトと一緒にその日のドリンクを作っていた。
麦茶を水道水で作って、タンクにいれる。
そこに氷を加えて…という作業を繰り返し。
本当はスポドリをそれぞれのスクイズで…なんてしてみたいけど、強豪でもないうちの中学はそんなことできるはずもない。
マネージャーもいないから、こういう仕事も自分たちでしなくちゃいけないし。
ぼーっとしながら作業をしていると、体育館前の駐車場に見慣れないバスが停まったのが見えた。
「…バス？」
「あれ、赤葦聞いてない？今日、女バレが他県の中学と…合同練習？練習試合？…どっちか覚えてないけど、するんだってさ。
中々強いとこだって、この前小林さんが言ってた。」
「へぇ…。」
「どうも、俺たちとタメのリベロの子がすげぇレベル高いんだってさー。
あ、写メ見たけど可愛かったぞ！」
「…お前なぁ…。」
チームメイト…もとい、樺倉はジャージのポケットからスマホを取り出して画面を突きつけて来た。
そこに写っていたのは、雑誌に載っている写真をスマホで撮ったもの。
その写真を見て、俺は思わず息を飲んだ。
…どくんと、自分の心臓が跳ねたのがわかった。
────そこには、肩まである柔らかそうな髪の毛を耳にかけ、カメラへ微笑みを浮かべている女の子の姿があった。
樺倉のスマホを勝手につつきスクロールすると、次は試合中だろうか…サポーターをつけするどい目つきで構えていた。
…柄にもなく、ときめいた。可愛い、なんて。
「あれ？…赤葦どうしたー？」
「え？…あぁ、なんでもない。…失礼かもしれないけど、とても強豪校のリベロには見えなかったから。」
「しっつれーな奴だなお前。…まーでも俺も見えなかったし、みんなそーじゃないか？
この子、どっちかといえばマネージャーっぽいし？」
「…見て見たいな、その子のプレー。」
「あれ、赤葦意外に興味津々？？」
「いや別に。」
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りり - 1000！ (2023年1月20日 23時) (
レス) @page30 id: feaf084e84 (このIDを非表示/違反報告)
あきゃ - お話し読ませていただきました！ お話しもリアルで読んでいてとても楽しかったです。 お話しの続きがあると嬉しいです。お体に気をつけて頑張ってください…応援しています！ (2022年9月10日 10時) (レス) @page30 id: a21b7320f4 (このIDを非表示/違反報告)
桜月(プロフ) - 話の展開にハラハラドキドキして、、読んでいてとても楽しかったです！！！とってもキュンキュンしました！！更新大変だと思いますが……作品の続きを読める日をずっっと楽しみに待ってます！！！影ながら応援してますっ！！ (2022年8月17日 18時) (レス) @page30 id: 5b22c7453f (このIDを非表示/違反報告)
脇腹 - コメント失礼します…！今まで色んな夢小説見てきたんですけれど顔文字とか入ってなくて表現の仕方も分かりやすく凄く読みやすくて良かったです！！ (2022年6月29日 13時) (レス) id: 56704687d6 (このIDを非表示/違反報告)
紅月。 - 初コメ失礼します！この作品を読んだ時、衝撃を受けました！もう読みながら悶えてました！この作品で糖分を補給してるのでこれからも主様のペースで更新お願いします！ (2021年8月18日 17時) (レス) id: 9bccb615c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青
| 作成日時：2017年8月8日 20時
