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ぐり、と嫌な音がした。
何かが歯で押さえられる感覚。それはもちろん、爆豪くんの肌だ。
一瞬、一瞬だけ鉄の香りがした。
耳元で爆豪くんの唸るような声が聞こえた。その直後には、腹部への激痛と熱。
「あ"ァ？！？！？！」
『んぶ…っ、』
〈うおおおおお爆豪またモロ！！！！！水野生きてるかーー？！？！〉
さっきから爆破やらなんやらをモロに受けているせいで、じわじわと感覚がなくなってきた。
その中でまだ痛かったってことは、爆豪くんが相当な力で爆破をかましたということ。
ジャージをさっき脱いだから、腹部は変な色へ変色している。
かくいう爆豪くんも、顔色がすこぶる悪かった。
「オイテメェ水女ぁ！！！！何しやがった吐けやァ！！！！！」
『…いや、吐かないよ普通に！』
「くっ…そォかよ！！！！！」
歯と口唇にある感覚を思い出す。
より具体的に、よりリアルに。
感じ取ったのは約2拍。
…爆豪くんの血管をイメージするのには十分だ。
『あ"…は、ぁ…』
「ンだよ、テメェも疲れてんじゃねぇか！」
『…爆豪くん、容赦ないんだもん。ふっつーに痛いから。』
「…容赦ねぇのはテメェもだろうが。何しやがったのか知らねぇが…。
さっきから体が熱くならねぇんだよ。テメェの個性だろ、これ。
ちっ、小賢しいマネしやがって。」
『…何、わかってんじゃん。』
「だぁぁぁぁぁあ！！！！うっっっぜぇ！！！！」
私の個性のひとつ、体血管内の温度調整。
水を操ったり温度を変えたりするとき、私が"そこに在る"とわかる必要があった。
もちろん、在ればいいんだから触れる必要もないし見る必要もない。
けど、見たり触れたりすることによってその質は上がる。
水分に伝わる命令は速くなりタイムラグが短くなる。
より精密な温度調節を行うことができる。
だから、爆豪くんの血管を確かめた。どくどくした、太い右頸動脈。
…この戦い方も、もちろん弔さんの教えだ。
『(…私は、弔さんのやり方で勝つ。弔さんに、怒られたくない。)』
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M - めっちゃ最高でした!!（表現力0ですみません）次も楽しみにしてます!!頑張ってください!! (2021年8月29日 21時) (
レス) id: f5d7f6001a (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - 本当に面白いです！！更新お願いします！ (2021年8月10日 19時) (レス) id: 942b3344d9 (このIDを非表示/違反報告)
さやか - すっごく面白いです！！めっちゃ続きが気になります！！ (2018年7月31日 19時) (レス) id: 05e25352a8 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - まじでサイコーです！弔くんとの続きがみたいです(・∀・)これからも更新頑張ってください！めちゃめちゃ楽しみにしてます！！ (2018年3月4日 4時) (レス) id: e5b1effe20 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 一言で言って最高です(真顔) (2018年2月18日 22時) (レス) id: ba99215799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青
| 作成日時：2018年2月8日 11時
