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『あ"っ…！！！』
「余所見してんじゃねェ！！！！！！」
油断していた、完全に。
気がついたら爆豪くんはそこにいて、私に爆破を浴びせていた。
これっぽっちも容赦のない、全力の爆破。
流石の私も対応ができなくて、それをモロにくらった。
〈ひいいいい！モロにいったぁ！！！！〉
軽く燃えていた髪の毛を水で鎮火する。
さてどうしようか、なんて考えていると…肩に違和感を感じた。
『う、うわぁ…』
「…ンだよ、今更怪我すんのが怖えのか！！！
それでもヒーロー志望かよこのクソ女ァ！！！！」
違和感を感じる箇所へ目を向けてみると、そこは以前…弔さんに崩壊させられたところだった。
一度崩壊したことによって、皮膚が弱り赤黒くなっていたそこ。治療もしなかったから、そこは易出血部位となっていた。
そこから、止まることなく溢れ出る血液が私の腕を明かしていた。
生ぬるくて、鉄臭くて、ちょっとどろってしている。
…いつも私が見ているものを、たまたま今は私が流しているだけ。
別に痛みなんてない。ただ…なんていうんだろうか。
私の中にあったのは、微かな安心だった。
『(…わたしにはまだ、ひとのちがながれてる。)』
鱗だからけの指先で、傷口を触る。
すると、当たり前だけど…どろりと指先に付着した。
それがなんともまぁ汚くて。
弔さんと訓練をしているときは、あんまり"血が出てる"なんて思わない。
思うのはただ、"死にそう"とか"殺される"だけ。
感じるのは生の実感ではなく、死の感覚。
…別に私は病んでるわけじゃない。ただそう思っただけだ。
『爆豪くん！』
「アァ？？」
意識を集中させると、爆豪くんは水のボールに閉じ込められた。それも熱湯。
爆破でどうにかしようとしてるけど、そんな火傷だらけの手からじゃ…私のボールを壊すことのできる攻撃は出せない。
私は爆豪くんに近づいて、ボールを解いた。
その瞬間、爆豪くんは酸素を求めて大きく呼吸を始めた。皮膚は熱で赤くなり、その大きな目は私を睨みつけていた。
私は、片膝をついている爆豪くんの首に腕を回した。
すると、会場がざわめく。遠くで悲鳴なんかも聞こえた。
…多分、弔さんはテレビの前でカクテルグラスでも割ってる。
「おまっ…」
爆豪くんが何か言いかけていたのを見ないふりして、私は彼の首筋に噛み付いた。
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M - めっちゃ最高でした!!（表現力0ですみません）次も楽しみにしてます!!頑張ってください!! (2021年8月29日 21時) (
レス) id: f5d7f6001a (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - 本当に面白いです！！更新お願いします！ (2021年8月10日 19時) (レス) id: 942b3344d9 (このIDを非表示/違反報告)
さやか - すっごく面白いです！！めっちゃ続きが気になります！！ (2018年7月31日 19時) (レス) id: 05e25352a8 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - まじでサイコーです！弔くんとの続きがみたいです(・∀・)これからも更新頑張ってください！めちゃめちゃ楽しみにしてます！！ (2018年3月4日 4時) (レス) id: e5b1effe20 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 一言で言って最高です(真顔) (2018年2月18日 22時) (レス) id: ba99215799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青
| 作成日時：2018年2月8日 11時
