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私にとってのヒーローは、オールマイトでもなく、エンデヴァーでもなく…。
敵連合のドン、死柄木弔だった。
弱っちいボロ雑巾みたいな時期の私に、突然"個性"の使い方を教えてくれた。
確かに、やり方は暴力的で尚且つキレやすい。
しんどいこともそりゃあ沢山あった。
…けど、弔さんは私の鱗を綺麗だと言ってくれたんだ。それだけで、私は本当に満たされて。
弔さんのために強くなりたいと思って、雄英に来た。
…もちろん、オールマイトの出身校だから気になってたとか、純粋に楽しそうだったからってのもあるけど…。
本質はそこだった。
ヒーローだとか、敵だとか、私の夢がどうだとか。
そんなことは一切関係ない。
私に手をさしのべてくれた、それが弔さん。
…なのに。
『…っ、轟くん、もう…終わらない…？』
「ゲホっ…、まだ…負けてねえだろ…！」
『でも…！』
「うるせェ…！！」
『っ！！』
〈1Aの名物優秀コンビ！！轟と水野のバトルは完結せず！！！
お互い傷ひとつ付いていない！！けど、轟の体力はゴリゴリ削られてってるぜェ！！〉
轟くんの指先から氷結が出る。
それに熱湯をぶつけて、氷を溶かし私の武器にした。
それをまとめて轟くんにぶっかける。
…轟くんは、自分の炎熱と氷結、私のぶつける水によって体の体温調節が追いついていないようだった。
顔色はあからさまに悪いし、息だってあがってる。
氷結は私が片っ端から水に変えてるからフィールドはびしょびしょ。
…炎熱を使うには向いてない場となっていた。
さっき爆豪くんも言ってたけど、轟くんは個性が強大なぶん攻撃が単純だ。
多分、しようと思ったら小細工もできるけど、生憎私には効果は薄い。
…正直、ここから轟くんが勝てるとは思えない。
『轟くん！！！もう、死ぬよ…っ！？』
「そう簡単には…っ、死ねねぇだろ…！」
弔さんに言われて、強くなるに連れて…私は攻撃をすることを躊躇うことがなくなった。
時には相手を再起不能にした。殺めたことだってある。
…なのに、なんで今更。
『…私、もう轟くんに攻撃したくないよ…っ』
轟くんに、攻撃をするのが辛い。
熱を浴びせたくない、窒息させたくない。
…今まで、弔さんに言われてこんなこと沢山してきた筈なのに。
何で、こんなことを躊躇ってるの…？
自分が、わからない。
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M - めっちゃ最高でした!!（表現力0ですみません）次も楽しみにしてます!!頑張ってください!! (2021年8月29日 21時) (
レス) id: f5d7f6001a (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - 本当に面白いです！！更新お願いします！ (2021年8月10日 19時) (レス) id: 942b3344d9 (このIDを非表示/違反報告)
さやか - すっごく面白いです！！めっちゃ続きが気になります！！ (2018年7月31日 19時) (レス) id: 05e25352a8 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - まじでサイコーです！弔くんとの続きがみたいです(・∀・)これからも更新頑張ってください！めちゃめちゃ楽しみにしてます！！ (2018年3月4日 4時) (レス) id: e5b1effe20 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 一言で言って最高です(真顔) (2018年2月18日 22時) (レス) id: ba99215799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青
| 作成日時：2018年2月8日 11時
