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『話が見えない』
「いいから来て。」
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夏組のレッスンが終わって、メンバーを解散させる。
すると、終わるや否や瑠璃川くんに手を引かれた。
瑠璃川くんに絡まれることは初めてだったからびっくり。
引っ張られるまま大人しく付いていくと、到着したのは瑠璃川くんと皇くんの部屋。
「椋ー、連れて来た。」
「わぁ!ありがとう幸くん!」
『…なにこれ…』
部屋に入れられると、そこにいたのは向坂くんと大量の洋服たち。
なんで向坂くんの方がこの部屋にいるのか疑問だったけど、そこは置いておこう。
近づいてよく見てみると、どれもすごく綺麗でよくできていた。
…多分、瑠璃川くんのお手製?
「ここにあるやつ、アンタがオレたちのとこに初めてきたときから作り始めたんだよ。いつか着せようと思って。
オレってすごくない?」
『これ全部?!すごい…』
瑠璃川くんがドヤ顔で見せてきてたのは、フリフリのドレスやカジュアルな洋服など多種多様。
ぱっと見ただけでも10着はあるよね…?
どれも、中学生が作ったとは思えない出来栄えだ。
「この中に、ボクがデザインしたドレスもあるんですよ!
お姫様みたいなやつです!」
「もちろんオレがデザインしたやつが殆どだけどね、全部イイカンジでしょ?
やっぱ、男物作るより女物作る方が楽しかった。」
そう言いながら、瑠璃川くんはハンガーにかけられたドレスを私に渡した。
「コレ全部来てくれない?現役モデルなんでしょ?オレが丹精込めて作った洋服、ちゃんと活かしてよね?」
瑠璃川くんの挑発的な表情と、後ろにいる向坂くんのキラキラとした顔。
かわいい中学生教え子たちと、キラキラとした洋服たち。
…私、意外にこういうのに弱いみたい。
私は、ポケットからスマホをだして耳にあてた。
意味不明な行動に、2人が不思議そうな顔をする。
『あ、もしもし?皇くん?
…あのさ、今なにしてる?…おっけ、わかった。
じゃあ、私の部屋行って…ドレッサーの中に入ってる右側のやつと、立ててあるブラシカバンに入れて瑠璃川くんの部屋まで持って来てくれる?
大至急♡』
私がスマホを耳から外すと、瑠璃川くんが驚いた顔をしていた。
「…まさか、アンタメイクからやってくれるわけ…?!」
『顔がこんなんじゃ、服殺しちゃうでしょ?
やるなら徹底的に、ね?』
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浴 - 三角との絡みを!!!とてもお話が面白くて好きです!応援してます! (2017年10月19日 9時) (レス) id: 3d5a1dcf59 (このIDを非表示/違反報告)
こっち(プロフ) - 三角、天馬、至さん、万里、臣くんでお願いします。ストーリーも面白く、書き方もとても好きなので応援しています!頑張ってください!! (2017年10月14日 18時) (レス) id: 4208411a04 (このIDを非表示/違反報告)
らいらい(プロフ) - 至、万里、左京でお願いします!ストーリー凄く面白くてつい夢中で読んでしまいました!これからも更新頑張ってください! (2017年10月11日 6時) (レス) id: 5f81c7b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
藤原(プロフ) - △、△、△でお願いします! (2017年10月11日 5時) (レス) id: 47165f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
めめめ(プロフ) - 至、天馬、万里でお願いします!!! (2017年10月10日 21時) (レス) id: 9c357f7ed8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青 | 作成日時:2017年9月12日 18時