【A3!】天才ちゃんの化けの皮。

#36 ページ38

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『斑鳩さんの部屋…かわいいですね。』






「えへへ、さんかくさんかく〜〜！
Aもさんかく、すきー？」






『…そうですね、好きです。』






「やったぁー！」








連れてこられたのは斑鳩さんの自室。
まだ茅ヶ崎さんと監督さんのお部屋しか知らないからアレだけど、めちゃくちゃ可愛かった。




座ってーと言われて、黄色いソファに座らせられる。
あ、ふかふか…。





すると、斑鳩さんはとてとてと紙袋を持って近づいてきた。
そしてすとんと私の側に座る。








「あのねー」





『は、はい…』





「オレ、Aにぶつかっちゃったでしょ？
だから、おわび！」






『え？！』






思ってもみなかった展開に頭がついていかなくなる。
斑鳩さんはがさごそと紙袋から箱を取り出した。







『そ、そんな…気にしてないですよ…？』





「でも、倒れちゃったから…ごめんなさい。


それに、これから一緒に暮らすから…。お近づきのしるし！」







満面の笑みで大きな箱を渡される。
…ここで突き返すのも悪いし、受け取ろう。
多分、その為に用意してくださったんだと思うし…。







『…それじゃあ、ありがとうございます…。』





「どーぞー！」








渡された箱は２つ。大きいやつと小さいやつだ。




最初に大きい方を開けてみる。






『お、おにぎり…？』





「おにぎりクッション！オレのと、おそろいだよー？
さんさくさんかくっ！」








入っていたのは、斑鳩さんの部屋にあるものと同じクッション。
めちゃくちゃふわふわ…！！







「こっちもこっちも！」







待ちきれなかったのか、斑鳩さん自身が箱をあける。






『わ、かわいい…！』





「でしょー？さんかくイヤリング！


Aのプレゼント選んでた時ね、見つけたんだー！」






入っていたのは、ピンクゴールドの小ぶりな三角のイヤリング。
薄い素材でできていて、揺れるかんじ。






でも、斑鳩さんがアクセサリーくれるなんてびっくり…。








「Aがさんかく好きでよかった！


だーいじにだいじにしてねー？」







にこにことしている斑鳩さんに、私はすごく癒された。






・・・




作者の最推しは三角くんです(余談)

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