【A3!】天才ちゃんの化けの皮。

#35 ページ37

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数日後、私の引越しは完了した。
1人で暮らしていたマンションは返し、今日からはMANKAI寮で生活することになる。






…今更になって少しだけ緊張してる。









「由井さんの荷物、やっぱり女の子ってかんじするね。



ドレッサーに姿見にボールチェア…それからトレーニンググッズ？」






『…茅ヶ崎さんの空間と隣り合わせだと…中々カオスですね。』






「これは…脱ぎっぱなしのシャツとか放り投げてたら怒られそうだ。」






『はは、そこはちゃんと静かに畳みますよ？女の子ですから。』








今は、同室の茅ヶ崎さんとゲームを教えてもらいながら雑談中。
余談だけど、茅ヶ崎は本当にゲームがうまかった。







「…由井さんとおんなじ部屋だと、部屋綺麗になりそうだね。


それに、なんかいい匂いするし。」






『あー…それ前摂津さんにも言われたんですよね。』






「万里が？ウケるわー。


てか、由井さん飲み込み早いね。流石だわ。」








そう言いながらも、茅ヶ崎さんはちょいちょい指示を出してくれる。
ゲームなんて今までろくにしたことなかったけど…意外に面白いかも。








「そういえば、どれの声あてるの？」







ステージをクリアしたところで茅ヶ崎さんが尋ねてくる。







『この…ドルシーって子ですよ。今度、アニメ化の制作発表会？みたいなのにも出してもらえることになって…。』






「うわー、マジか。なんか、本当にタレントさんなんだね、由井さんて。」






『今更ですか？！』









そろそろ目が疲れてきたため、スマホをきって伸びをする。
腰がぼきぼきと音を鳴らした。






時間も余ったし、台本でも詠み込もうか…なんて考えているとドアにノックされた。









「いいよ、俺出るから。」







そう言って、茅ヶ崎さんが立ち上がる。
…前髪に作ったぴょんとしたちょんまげが少しだけ揺れてかわいい。








「はーい。」





「あ、いたる！」






聞こえてきたのは、ゆるゆるした声色。








「三角？」





「うん！…あの、Aいるー？」





『…私？』








部屋を尋ねてきたのは、意外とあんまり話したことのない斑鳩さんだった。









・・・



リクエストくださった方ありがとうございます！



真澄くん、三角くん、天馬くん、東さん承りました〜〜〜！！！

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