【A3!】天才ちゃんの化けの皮。

#1 ページ3

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Tachibana side.






ある日の夜。








「みんなー！晩御飯できたよ！」






「わ！ありがとうございます監督！」






「…今日はカレーなんだね。」






「今日は臣くんいないからね！…って、なに見てるの？」









今日は、臣くんが大学の飲み会で寮にいなかったため私が夕食をつくった。
今日のメニューはグリーンカレーだ。あいも変わらず最高の出来！







そしてリビングにみんなを呼びに行くと、みんなで何かテレビを観ていた。
咲也くんや一成くんはよくみてるけど、ここまでみんなで観ているのは珍しい。








「たまたまみんなが集まっちゃっただけなんだけなんだけどね。」







「監督先生もみるっスか？！このバラエティ番組、由井Aちゃんが出てるんすよ！」









太一くんに促されてテレビ画面を見てみると、今をときめく人気タレントーーーもとい、由井Aちゃんが映っていた。






やっていたのは、体を使ったアトラクションのようなものでチームで競う番組だ。
Aちゃんは、今月からロードショーの映画の出演者で組まれたチーム。
ニコニコと笑顔で、女の私から見てもくらっとなりそうになる。









「うわぁー…やっぱかわいいねぇ…！」






「…アンタのが可愛い。」






「真澄はほんっとブレないよなぁ…。」






「…と、とにかくごはん出来たからね！早く食べちゃって！」







「「「はーい。」」」









私は、テレビを横目にキッチンに戻る。







「(Aちゃんのこの前のドラマよかったよなぁ…。



いつか、生で見て見たいかも。)」









この頃の私は、この小さな願いが…まさかあんな形で実現しようとは思っても見なかった。






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