【ヒロアカ】旅人はヒーロを目指す【男主】 (ページ3)

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No.2 ページ3

Aside

事の始まりは、中国軽慶市。

"発光する赤子"が生まれたというニュースだった。

以降、各地で「超常」は発見され、原因も判然としないまま時は流れる。

いつしか「超常」は「日常」に...。

「架空」は「現実」に。

世界総人口の約八割が何らかの"特異体質"である超人社会となった現在。

混乱渦巻く世の中で。

かつて誰もが空想し憧れた一つの職業が、脚光を浴びていた。

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女によって飛ばされたこの世界、というかこの物語は、『僕のヒーローアカデミア』というらしい。

目覚めてから少しづつ、流れ込んできたこの世界の情報。

俺はこの世界のNo.1ヒーローに憧れて、ヒーローを目指しているということ。

この家に男三人で住んでいること。

父とは離れて暮らしていて、父方の実家は神社だということ。

幼馴染みが二人いること。

など、重要な情報は大方理解した。

「坊っちゃん、お出掛けの時間です。忘れ物はございませんか？」

「ああ、大丈夫」

差し出された鞄を手に取った。

その時、丁度チャイムがなった。多分あいつだろう。

「お気をつけて。お夕飯はハンバーグですよ」

かけられた言葉に「ああ」と相槌を打ち、俺は玄関の扉を開けた。