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No.1 ページ1
Aside
始まりはいつも突然だ。
今まで散々迷惑をかけてきた妹と和解。めでたしめでたしで、終わるはずだったんだ。
女は俺に向かって言った。
「貴方もこの子と同じ力を持っているのよね？」
「うん？そうだけど、それがどうした」
にっこり、効果音がつきそうな程綺麗に、女は笑う。
「丁度良いじゃない。その力、使い物になるように旅でもしてきて頂戴な」
は？なんつった？
瞬間、目の前が真っ暗になる。
次に目覚めたとき俺は、先程まで居た場所とはほど遠い、穏やかな朝日が注ぎ込む部屋で布団に寝転がっていた。
「...何でだ」
俺の呟きは、ドタドタと騒がしげな足音に掻き消された。
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作者名：真由 | 作成日時：2018年10月16日 3時
